【日記】4月6日 学級の基礎を作る 〜黄金の3日間1日目〜

2日目
新学年2日目です。子供たちは新しいクラスに初めて入りました。
朝、昇降口で子どもを待ちます。
新しいクラスの場所がわからずに迷子になる子がいるからです。
昨年はクラスの場所がわからず、別のクラスで授業を受けていたツワモノがいましたf^_^;
教室では、黒板に書かれた座席表を見て自分の席につきます。
初めての男の子の先生で、かなり緊張していました。
◆1時間目
最初に私の自己紹介をしました。
そしてどんなクラスにしたいかを語ります。
同時に、何をしたらダメなのかを伝えます。
騒ぐ、ルールを守らない、悪口、暴力、いじめ
最初に何をしたら叱られるか知っておくことで、子どもは判断基準ができ、不安が減っていきます。
次に子どもたちの自己紹介です。
自己紹介は、考えてきた子から自由に発表します。
その際に、発表するときのルールを伝えます。
自由にすると、最初は発表の得意な、あるいはやんちゃな子が発表します。
そしてすぐに立って発表した子を褒めてメモします。
(後で学級通信に乗せるためです。保護者が読んだ時に再度褒められて新生活に自信がつきます(^ ^))
そのうち、自由にやると途中で発表が苦手な子が立てなくなります。
そこで「恥ずかしかったり苦手な人がいると思います。でも、もう◯年生です。新しい事にチャレンジできる人になりましょう。」と話をして、再開します。
すると勇気を出して発言する子が出てくるので、その子を大いに褒めます。そうすることで、残りの苦手な子も発言します。
ここでは全員発言させます。年度始めに「発言はするもの・できるもの」と体験させる事で、発表することがスタンダードの状態にしてしまいます。
無事全員発表が終わると、話を聞く練習をしました。
◆2時間目
重要書類の回収、プリントの配布をします。
個人的に1番時間がかかり、神経を使うところです。
最後は校庭の桜を背景に子どもの写真を撮りました。
(小学校では、何かあればすぐ情報共有できるように、年度始めに子ども一人ひとりの写真を撮っておくことが多いです。)
校庭に行くときに、廊下の移動のルールをつたえました。
◆3時間目
時間を守って座っていた子を褒めました。
「時間を無駄にせず行動できると、その時間だけ勉強ができる。時間を守らない人よりたくさん成長できる」
といった説明をしました。
「時間を守らなければ怒られる」
ではなく
「時間を守ると自分のためになる」
と実感させることで、人に言われなくても自分から動ける子になります。
その後、図書室に新しい教科書を全員で取りに行き、配りました。
名前を書かせ、中身をパラパラと読ませます。
知らない漢字、たくさんの数字、新しい歌など、これから何を学んで、どんな成長ができるかイメージさせました。
その後、昨年の学力の定着度を測るために、国語のテストをしました。
子どもから「イヤー!」と叫び声が上がります(笑)
昨年の担任から学習状況も引き継ぎを受けますが、自分自身で子どもの状態を把握しておくことは重要です。
この結果をもとに、明日以降の授業の進め方を決めます。
またテスト中は極めて静かなので、この状態が
「静かで集中している姿」
であると教えます。
「静かにしなさい」といっても何が静かなのかイメージできていない子もいるので、ここで定義してしまいます。
◆4時間目
引き続き算数のテストをしました。
その後時間が余ったので、ミニゲームをして遊びました。
1年の最初に「学級は楽しいもの」と感じさせることで、学校への心理的抵抗を減らします。
低学年だと不安によって、登校しぶりになる子も出ます。
最初に楽しい体験を多く入れることは重要だと思います。
第一印象がいいと、その後も良い関係を築きやすくなります。
大人と同じです(^ ^)
また「男女で一緒に楽しく遊ぶ」という体験も最初にすると良い、と思います。
低学年はそこまで抵抗はありませんが、高学年などになると男女で分かれたり避けたりして関係が築けない事態も起こったりします。
まだ関係ができていない内に、「男女仲良く遊ぶと楽しい」とインプットすることで、男女の仲がいいクラスになります。
◆帰りの会
帰りの準備をする時に、早く支度できた人を褒めました。
「テキパキ行動すれば、余った時間を楽しいことに使える」
「用事があって早く帰りたい人の力にもなる」
と言うことを短く伝えました。
感想
初日が終わりました。
最初のうちはクラスルールを教えて、子どもが混乱しないようにすることが大事だと考え動きました。
最初3日はルールを教え、1週間、1ヶ月と言い続け慣れさせていくことで子どもも安定して生活できるようにしていきたいと思います。
以上です!
※縁あって本を出させていただきました(^ ^)