【授業案】5年生国語「大造じいさんとガン」 〜物語の魅力を選択肢にする〜

大造じいさんとガン
5年生国語の代表的な物語文です。
登場人物の心情の変化や関係性の変化を情景や描写から読み取って、自分なりの読みの視点を持てるようにしたい単元です。
本時目標
【読み】「残雪」の様子や行動に対する「大造じいさん」の心情とその変化を読み取り、印象に残った表現を見つけることができる。
①めあて
先生「今日は大造じいさんとガンの魅力を探していきます。」
→めあてを書く
②残雪の心情
黒板に「残雪」の行動を書いた短冊を掲示する
先生「これは誰の行動ですか?」
→子「残雪」
先生「読みましょう」
子「えさばを変えるよう仲間を誘導した」→先生「これが1年目の秋ですね」
子「小屋を見つけ方向を変えた」→先生「いつ?」→子「2年目の秋」
子「仲間のためにハヤブサと戦った」→先生「いつ?」→子「3年目の秋」
子「空へ飛び上がった」→先生「いつ?」→子「4年目の秋」
③大造じいさんの心情を考える
先生「これは誰の心情かな?」
先生「そうですね。では、どの場面の心情でしょうか?」
(場面ごとの大造じいさんの気持ちを予想して掲示していく)
④気持ちの変化を考える
先生「大造じいさんはガンに対して、最初はプラス、マイナスどちらの感情でしたか?」
→子「マイナス!」
先生「では、最後の4場面では、プラス?マイナス?」
→子「プラス!」
先生「では、大造じいさんの気持ちは、物語の中でプラスからマイナスへ変化をしました。物語の中心人物には大きく心情が変化する場面がありますが、その場面を何と言うか覚えていますか?」
→子「山場!」
先生「そうですね。では、山場はどこか考えていきましょう。」
(話型を提示する)
先生「まず、大造じいさんの心情が変わったのは何場面でしょうか?1?、2?、3?、4?
(ここで子どもに大方の予想で手を上げさせることで、どうも3場面あたりで変わったと考えている人が多いことを認識させて、過度に本筋から外れた意見は出ないように制限をしておきます。)
では、初めは『〜』と思っていた大造じいさんは、残雪のどんな姿を見て、心情が変化をしたのかノートに書いてみましょう。どう書くのかわからない人は、この話型を使ってください。」
自由記述が苦手な子のために、話型を用意しておきます。
⑤終わり
意見をノートに書いた人から、先生に提出して終了です。
(おそらく30分以内には終わるので、残りの時間は漢字練習や音読に当てます。)
終わりに
人物の心情や情景は得意な子と苦手な子の差が特に大きくなる分野です。
ここで、どんな子でも理解できるように、ある程度情報を絞ることが大事です。
ワンポイントでも確実に理解すれば、その後に積み重なる力となります。
参考になれば幸いです(^ ^)
<参考文献>
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