いつもは真面目なのに不適切な行動をした子への声かけ 〜「あなたはそんなことをする人ではない?」〜

不適切な行動をした子
不適切な行動をした子に「あなたはそんなことをする人ではない」と声をかけるケースを見ます。
しかし、これは状況を考えるとあまり良くないと感じます。
真面目だった子が不適切な行動をしたときは常に原因があります。
よって、表面的な行動を見て「そんなことする人じゃないでしょ」と注意するのは子どもが求める拘わりではありません。
子どもの心を責めるより、原因へのアプローチが先決です。
なぜ不適切な行動が増える?
いつもは真面目なのに不適切な行動が増えるケースには、
- 学級の雰囲気が悪くなり流されている
- 家庭内の環境が変化した
- 身内に何か起こった
など周りの環境が変化したときに、不適切な行動をとることで精神の安定を図っていることは多いです。
子供は大人や集団を相手にした時は、やはり無力な存在です。
自分ではどうしようもできない現実に直面すると、「不適切な行動」という注目を浴びる行動をすることで、一種のアピール(援助要求)をしているのです。
どう拘わればいいのか?
環境が原因のときは、子ども自身に原因はないので、「あなたはそんなことをする人ではない」などの子供自身に変わることを強要する声かけは意味がありません。
原因がなんとかできるのであれば対処します。
もし、わからないのであれば、まずは「何かあった」ということを理解して接しましょう。
特に「あなたは悪くない」という姿勢、そして「あなたも辛いんだね」という理解する姿勢が大事かと思います。
終わりに
大人であっても子供の問題の全てを解決することは難しいです。
しかし、大人はその立場でしかできない関わり方もあると思います。
子供は無意味な行動は一つもしません。
「人に迷惑をかけてやろう!」と思って行動することもありません。
必ず行動の背景を見て、背景に寄り添う拘わりが大切になるでしょう。
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