「さっき約束したでしょ!」は約束してる?

よくみる光景
こだわりの強い子が遊んでいる時に、先生が「5分後にお片づけしようね」と言って、5分後に片付けないので「さっき約束したでしょ!」と叱る。
このような場面を何度も見た経験があるが、まず持って気づかなければいけないのは、その子は「約束はしてないし、了承もしていない」ということ。
例えば、キャパを超えた仕事中の部下に「あと、10分で仕事を終わらせろ!」と言っても、部下は「できない!」としか思わない。
叱られたら「当たり前でしょ!」と反発するだけ。
同様に、大人からの約束は子どもにとっては「提案」です。
それが守られないから叱る、というのはただの「理不尽」です。
わからないなら・・・
もちろん、大人も対応がわからないゆえの行動というのは理解できる。
だからこそ必要なのは試すこと。 例えば 、
- 片付けをしたら、好きなyoutubeが見れる
- もし切り替えに30分かかる子なら、35分前に「終わったら片付けてね」と約束する
- お迎え前は、片付けのない遊びにする
などでもいい。
その子に「片付け」を教えたいのであれば、その子の特性に合わせて、できるやり方を考えること。
人は基本的に「成功した行動」しか身につかない。
叱って行動が定着するのは「叱られると動けて、成功できる子」 だけ。
叱ったり、事前の約束が入らないのであれば、その子にとっての成功体験を積める、それ以外の方法を試す必要がある。
そうしなければ、いつまでも「片付けをできなかった」という経験を積むことになる。
当然、年齢を重ねてもできないままです。
支援は知識とトライ&エラーです。 「約束したでしょ!」と言って、自分のやり方に合わせようとしてはいけません。
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※第2版がでました(^ ^)