こだわりの強い子へのケース事例 〜基本と応用〜

こだわりの強い子へ切り替えさせるときのポイント
こだわりが強く切り替えが苦手な子を担当したとき。
- 最初に帰宅までの予定を伝える
- 時計を見せて何時に次の活動をするか決めさせる
- 活動の節目に声をかける
- こだわりと同等の注意を引ける道具を用意する
スタンダードですが、ポイントを守ることで問題なく切り替え続けて最後まで参加できます。
例えば、「5時半から宿題やる!」と子どもに決めさせる。 しかし、こだわり行動はそれを上回る影響力が往々にしてある。
よって、「今5時だね」「あと5分だね」と少しずつ時間をカウントして意識させる。 そうすることで、約束の時間になるとスッと切り替えることができる。
ただし、本人のメンタルや疲労などで行動のやり易さは異なる。なので、こだわり行動と同等に注目を引ける道具を用意しておく。
例えば、ウルトラマンが好きな子にもし私の声が入らない時は、横からウルトラマンの人形を見せると、一瞬注意を引きつけることができる。
その時に「ウルトラマン面白いよね〜」と興味を受け止めつつ、「じゃあ、宿題の後に遊ぼう!」と声をかけると切り替えられる。
こだわりはぶつ切りにすると、パニックや過剰ストレスに変わる。
なので基本は楽しいことで切り替えさせること。
何度か「切り替え」の成功体験を積んでいくと、体と脳で行動が定着する。
すると、こだわり中でも切り替えることが可能になる。
これは「こだわりの最中でも切り替えられた」と言う成功体験が、脳に学習されるから。
そうして定着した後は、徐々に大人は手を離して自分でできるようにする。
「大人がやってあげたら、自分でできるようにならない」
これは大事だが、全ての子に適応できるわけではない。
特に自分の特性に振り回されてしまっている子などは、まず支援者側が関与して成功体験を積むことが大切。
最後にどうなっているかで、支援者の関わりの量は決められなければいけない。
終わりに
支援はその場の判断が多いので体系化しにくい。
これは教育や福祉は、人材レベルが本人の資質に左右される原因でもある。
しかし、ポイントにまとめて実際のケース事例を重ねることで、どんな職員も支援スキルを身につけられるように工夫していこうと思う。
才能ある人、長年の経験を積んだ人しか楽しめない業界は長続きしない。
肉の切り方を体系化して高品質の焼く肉を提供してヒットした牛角などのように、職人の勘や経験を言語化していくことが次のイノベーションにつながると信じます(^ ^)
(そのためにも、まずは私がまともな支援者にならねばな〜)
以上です!
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※第2版がでました(^ ^)