睡眠について思うこと 〜睡眠の朝型夜型と感覚の過敏性鈍感性〜

睡眠タイプの話
人の睡眠には、
- 朝早く起きて活動できる「朝型タイプ」
- 夜の方が能率が上がる「夜型タイプ」
の2種類があると言われます。
昔は「早起きして働くのが効率的」という風潮がありましたが、最近では、
「睡眠のタイプは遺伝で決まるので、その人にあった睡眠リズムが望ましい」
という専門家の意見を見ることが多くなりました。
一方で、
「朝8時登校で始まる学校は、子供の睡眠リズムに合ってないから10時登校にすべし」
のような意見も出てきて、正直よくわかってない分野なんだな、と思ったりもします。
私は睡眠の専門家でも、医者でもないので、詳しいことは分かりませんが、この睡眠タイプに関して思うことがあります。
子供の様子を見ていると
日々、小学校や放デイで子供と関わっていると、夜寝るのが遅い子は日中の生活はとても眠そうにしています。
保護者面談などでも、「夜はすごい元気になるので、全然寝てくれません」と相談を受けることもあります。
この様子を見ていて、
- 聴覚過敏
- 聴覚情報処理障害
など聴覚の過敏性が強い子には、夜の方が元気な子が多いなと感じました。
そして理由を考えてみると、これは
「日中、雑音や集団の中で過ごしているため、頭が働かないのに対して、夜の方が刺激が少なくなり、結果的に脳が活性化して夜型になっているのでは?」
と感じるようになりました。
一方で、過敏性があっても夜はすぐ寝る子もいました。これらの子は、「体力がない子、疲れやすい子」が多かったです。
夜まで体力が持たない結果、早寝になって朝の静かな時間に頭が活性化して起きている(朝型になっている)のような傾向を感じます。
まとめると、
- 過敏性がある+体力がある→夜の方が活性化する(夜型タイプ)
- 過敏性がある+体力がない→朝の方が活性化する(朝型タイプ)
のような傾向を感じました。
反対もある?
ここまで考えて、「では反対もあるのかな?」と思って感覚が平均〜鈍感な子や、人に注目してみました。
しかし、このケースはあまり傾向がわかりませんでした。
というより、感覚が平均〜鈍感タイプは、本人の特性よりも環境に左右されているケースが多いと感じました。
- 両親が早く寝るなら、子供も早く寝る
- 両親が遅く寝るなら、子供も遅く寝る
あるいは、
- ゲームにハマって夜遅くまで起きている(=夜型タイプ)
というようなケースです。
どちらにしても、本人の特性よりも周囲の環境に左右されているケースが多いなと感じました。
まとめ
以上のことを考えていて、
- 過敏性のある人=朝型か夜型に偏る
- 感覚が平均〜鈍感性のある人=タイプは偏らず、生活環境に合わせることができる。
という結論になりました。
「睡眠のタイプは遺伝子で決まる」と聞きますが、どちらかと言えば「体の特性」と「環境」によって左右されていると思います。(体の特性は遺伝子由来なので、結局同じですが笑)
「学生は夜型だけど、社会人になったら朝型にチェンジした」という話は、感覚が平均〜鈍感性のある人は可能だと思います。
しかし過敏性がある人は、自分の睡眠タイプによっても仕事を選ぶのは良いかと思います。
終わりに
ちなみに、なぜこんな発想に至ったのかと言えば、私は周囲がザワザワした環境だと、誰が何を言っているか聞き取れない、という「聴覚情報処理障害」があり、かつ体力はそこそこあるの夜になるにつれ集中力が高まっていくタイプだからです。
日中の喧騒の中では、なかなか集中力も上がりませんが、夜静かになっていくと自然に仕事の効率が上がるので、昔から夜に活動するのが好きでした。(その分、朝は非常に苦手です。)
そんな自分の体の気づきから考えたことです。自分の経験をもとに考えるのは面白いですね!
今回の話は適当に呟いたツイートが思いの外、反応が合ったので深掘りして書いてみました(^ ^)
睡眠には「朝方タイプ」と「夜型タイプ」の人がいる、と聞きますが、なんとなく聴覚過敏や聴覚情報処理障害、あるいは触覚過敏などを抱える人は、夜の方が刺激が少なくなり、結果的に脳が活性化している(=夜型になっている)と思われるケースが多いなと感じた。#ふと思った
— ともはる先生@放デイ×小学校教員 (@tomo_haruuu) November 29, 2019
以上、個人的な意見&エビデンスゼロの話でした( ̄▽ ̄)
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