校長先生と話してみて感じたこと

今日は勤務校の校長先生と1時間ほど話す機会がありました。
その中で雑談として出てきた話です。
「最近は、学外の様々な施設と連携することが増えた。ただ、今まで学校はほとんど連携していないから、正直どうすればいいかわからない。
しかし、学校教育法では校長権限で決めるという事項が多いので、私に決定を迫られる。
今一番嫌いな言葉は『校長先生が決めてください』という言葉だ」
というものです。
これは学校現場の実態をよく表した言葉だと思います。学校は社会における役割と責任が多い一方で、教員の育成環境があまりに整っていない現状があります。
- 授業のやり方を習うことなく、やらされる
- 学級経営の仕方を習わないのに、やらされる
- トラブル対応の仕方を習わないのに、やらされる
もちろん、なんでもかんでも教えてもらわない限りやろうとしない、というのは違うと思います。
自ら学んで成長することも社会人としては必要な能力でしょう。
ただ、学校の業務に関してはマニュアル化、体系化されていない部分が多すぎるので、基本的には無茶振りであり、負担を先生と子どもがダイレクトに被ってしまう傾向があります。
そして、それは子ども・教師、校長先生・教育委員会など、全てが同じ状況だということです。これは改善すべき課題と言えますが、日本において150年間誰も解決できていない問題でもあります。
つまり、構造的欠陥がどこかに存在するということであり、制度の限界が近づいてきている、と言うことです。
実際に、校長先生は校長会で聞いた話では、どの学校も初任の先生が辞めてしまったそうです。
そして、人員が整う見通しが立たないので、来年度の学校経営に関して大きな不安を持っていると言うことです。
この大きな流れを変えることができるのか、日本は大きな分岐点に立っていると感じます。それでも今後もできることを精一杯やっていくことしかできません。
頑張っていこうと思います。
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