【授業開きネタ】5年生社会科「五円玉」

授業開き
授業開きは大切です。1年間の最初の授業のイメージは、後々まで影響します。そこで、授業開きで熱中する授業をすることはとても大切です。
もう少し言えば、学級によっては昨年度「自分のクラスが学級崩壊をしていた」という子どもたちもいます。そのような子どもたちは、「授業=受ける必要のないもの」と認識している子もいます。
しかし、進級して新しい環境では「もしかすると・・・」と期待と不振が半々のような状態ですので、認識を変えるチャンスです。最初に興味を引く授業をすると、「授業って面白いんだ!」と認識を変えてくれます。
この認識の変化は、
- 「授業にはちゃんと出る」
- 「授業では先生の話を聞く」
という子どもの姿勢の土台となります。
授業開き例「五円玉」
私が5年生の社会の授業開きで行うのが「五円玉」です。
有名なものですが、高い効果があるので、お気に入りの授業です。
展開例
先生「5円玉を見たことがある人?」
子「はい!」
(ほぼ全員手を上げます)
先生「では、5円玉の絵をノートに書いてください」
子「え?」
先生「班で相談してもいいですよ(^ ^)」
「見たことがあるはず!でも、思い出せない!」という発問は、子どもを平等な状態にします。
勉強が得意な子も苦手な子も同じ条件なので、「知ってる?」「知らねー」「なんだっけ?」と対等な相談ができます。(わからないので盛り上がりはすぐ終わりますが笑)
そして、書いた人からiPadを使ってノートの写真を撮ります。
(iPadがなければ、サイコロの授業と同じで白紙を配っても大丈夫です)
数分後に答えあわせをすると、子どもたちは、「あ〜こんなのだった!」とよく見てくれます。
先生「五円には何が描かれていますか?」
子「麦?米?」「歯車?」「横線がたくさんあります」
先生「実は、五円玉には日本の産業が描かれています。」
上にあるのは、お米が取れる稲です。これは農業
穴の周りにあるのは歯車です。これは工業
下の横線は波を表しています。これは水産業
5年生の社会では、みなさんの生活を支えている、日本の産業を勉強します。
1年間、頑張りましょうね(^ ^)」
このように五円玉のイラストを見ると、1年間の社会の見通しを持つことができます。高学年の学習は、日常生活と離れたものも多いので、勉強の意味がわからなくなる子も出てきますので、学習の見通しをもつことは意欲の継続にとても大事です。
また、「勉強は日常生活とつながっている」と身近なもので実感できると、学習に臨む姿勢が上向きになります
他の展開として、五円玉の絵をわざと見せずに、授業の最後に「時間がないので、答えは明日言います(^ ^)」と宣言すれば、気になって家で調べてくる子がたくさん出ます。
そうして、次の日の朝に
「自主的にこんなに調べてくるなんて、やる気がある人が集まっていて最高のクラスですね!」
と、褒めて価値づけることで、学習意欲を高めて授業に入っていくこともできます。
終わりに
簡単ですが、学級開きの授業例を紹介しました。
このような授業ネタは全国の先生が本にしてたくさん紹介されていますので、積極的に探してみることをお勧めします(^ ^)
以上です!
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