オンライン授業スキル① 〜参加者の集中力を上げるチャットの使い方〜

オンライン授業スキル
コロナウイルスの影響で、学校再開の目処が立たず授業のできない日々が続きます。
家庭に課題を配布して補いますが、やはり限界があります。
そこでオンライン授業の環境を整えて、学習環境を整えることが徐々に必要とされています。
私は、オンラインで50〜100名の参加者に研修会を行っていますが、研修会を行う中で有効だった「オンラインの集団授業でも参加者が集中して聞いてくれる方法」を今回は紹介します。
オンラインだと集中力が上がりにくい
私は研修会をする時に、「参加者の行動が変わること」を目標にしています。
これは、聞いて終わりではなく、実際の行動が変わらないと研修の意味がないと考えるからです。
だから参加者に主体的に参加をしていただくよう、色々な手段を使うのですが、オンラインはリアルと異なり、集中して参加するのが、とても難しいと言えます。
例えば、講師一人と2〜3人の参加者であれば、順番に質問をして答えてもらうなどして、集中力を途切れさせずに進めることができますが、100名近い参加者がいるとそれは難しいです。
そこで、参加者の集中力を上げるのにチャット機能が有効だったので、以下で紹介します。
参加者の集中力を上げるチャットの使い方
方法としてはとても簡単で、
参加者の人にチャットに書いてもらう
↓
先生がそれを読み上げる
というだけです(笑)
もう少し細かく紹介すると、
例えば、ワークの一貫で「この空欄に入る言葉はなんでしょう?(^ ^)」と投げかけます。
(写真の右側の部分がチャット)
そして意見が書き込まれると、それを随時読み上げます。
(できればコメントも添えます。)
すると、「自分の意見が取り上げられている」という感覚は緊張感が出るので参加者の集中力が上がります。
また、学校の先生方はわかると思いますが、子どもたちは先生の話は聞き流しても、友達の発言は集中して聞きます。
(だから、子供の集中力が高い良い授業は『先生が喋らない授業』と言われたりします)
これは、話す人が変わると思考をシフトする必要があるので、結果的に集中力が上がるのかと思います。
なので、チャットに参加者の意見、疑問を書いていただき、随時講師が読み上げたり、質問に答えたりする時間を設けることで、参加者は集中力をあげて学ぶことができるのです。
終わりに
目安として、スライド3枚に1回ほど、この「質問→チャット回答→読み上げ」という場を作っていますが、アンケートでも良い評価をいただくことが多いです。
また、読み上げも、100名近い人数で行うと相当な時間を使うのですが、30名前後の一般的なクラスであれば、先生が一方的に進めるよりも、集中力を高めてスムーズに展開できるのではないかと思います。
今回は、チャット機能を使ったオンライン授業スキルを紹介しました。
今後も色々試してよかった方法はブログにあげていこうと思いますので、よろしくお願いします。
以上、参考になれば幸いです(^ ^)
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