元小学校教師ともはるの実践まとめサイトです!

子どもがアクティブになるグループ活動の工夫

2018/06/01
 
この記事を書いている人 - WRITER -
こんにちは(^ ^) 以前は小学校で教員、現在は放課後デイサービスで働いている、ともはると申します。 このブログは、私が長年子どもと関わり学んだことを紹介しています。 全国の人に「子どもと関わる仕事の楽しさ」を伝えることが目標です!
詳しいプロフィールはこちら

子どもがアクティブになるグループ活動の工夫

アクティブな授業とは

新学習指導要領では、

「主体的・対話的で深い学び(=アクティブラーニング)」

が重視されています。

その結果、

「アクティブな授業」とは何か?

という話し合いが、各地で進んでいます。

 

その中で、一斉授業よりも、子ども一人ひとりの対話・活動量が多いペア学習、グループ学習などを研究する先生・学校も増えていると思います。

 

その結果、今度はペアやグループにしても

  • 一部の子の意見で授業が進んでしまう
  • 先生が子ども全員の活動を把握することが難しい

という、反省も聞かれるようになりました。

 

 

そこで、グループ活動をする際に

  • 狙いからズレない
  • 子どもの活動を把握しやすい
  • アクティブラーニングになる

私の好きな工夫を紹介します(^ ^)

 

グループ活動の工夫

やり方はシンプルです。

 

グループ学習の際、黒板に班の数だけ線を引いて班番号を書きます。

(8班の場合)

そして、

「話し合いが終わったグループから、黒板に結果を書く」

これだけです(^ ^)

 

よくわからないと思うので、まずは通常のグループ活動の場合を考えてみます。

  1. 時間を決めて活動を開始
  2. 全部の班の結果が出たら終了
  3. 全体で結果の共有
  4. 結果をもとに話し合い

という流れで行うことが多いと思います。

 

これは良い流れですが、

「話し合うタイミングが、子どもが話したいタイミングではない」

という課題があります。

 

事例①理科

例えばグループで理科の実験をする場合、話し合いが最も活発なのは、実験中です。

実験中に色々気づき、考えた瞬間こそ、「話したい!」という思いが生まれ、話し合いが活発になります。

 

しかし、実験後の「結果の共有」「考察」の時は、すでに子どもは話し合いの後なので、子どもは「もうやったよ」状態で、話し合いの意欲が低く活発になりにくいと言えます。

 

また、多くの場合、どこかのグループで予想と異なる結果が出ることがあります。

これは「子供が調べたい!」となる瞬間ではありますが、実際は時間が足りず、再実験できない、となるケースも多いです。

 

 

 

このような、グループ活動の課題を解決にも、

「結果が出たグループから、黒板に書く」

という方法は有効です。

 

 

例えば先日、算数の「長さをはかろう」という単元でグループに分かれて

「1m以上の長さ(約120cm)のテープを30cm物差しで測ろう!」

という活動をしました。

 

30cmの物差しでは、測るのが大変!

→だからcmより大きい単位があれば便利!

というmの良さを実感するのが狙いの活動です。

 

 

私のクラスは4人班8グループなので、最初に黒板に8班分結果を書くスペースを用意し、

「測り終わった班の班長さんは、結果を黒板に書いてください。」

と言ってスタートしました。

 

 

どの班も活動のスピードはバラバラです。

よって、最初は算数の得意な子がいる班が終わります。

1班と2班が終わり、だいたい同じ値が出て、2班とも

「これぐらいだよな〜」と余裕の表情です。

 

しかし、次に5班が終わり答えを書くと、

「90cm」と答えにズレが生まれました。

こうなると、

1、2班「あれっ・・・」

5班「えっ・・・」

 

そして「俺ら間違えた?」「絶対90cmだったよね!」

と話し合いが始まり、

「もう一度やってみる?」

となりました(^ ^)

 

そうして再度やり直している間に、他の班も来て、書き始めます。

 

7・8班「あれ?90cm?」「でも、1、2班とはだいたい同じじゃない?」

 

迷いが生まれ、不安から話し合いが始まります。

次に、計り直した2班と4班がきます。

 

2班「これは間違いない!」

4班「だいたい同じかな、ん、90cm?あってるよね?4つ分だったよね」

→話し合い開始

 

5班「間違えた!あ、122cmであってるっぽいよ!」

3班「大丈夫そうだな〜」

 

 

各班終了

と、このような流れがありました。

 

グループ毎に黒板に書くことで、各班の結果を時間差で確認することになります。

結果、手順を間違えた班は「あれ?」と疑問を抱き再び活動します(^ ^)

 

あっている班でも、間違えた班の答えを見て「あれ?間違えた?」となり、話し合ったり、再チャレンジを始めます。

このように、時間差をつけることで、各班が結果の比較検討を始めます。

 

また、黒板に結果を書く子の班を見ていれば、比較検討、話し合いが始まるタイミングも同時に見れるので、子どもの思考の大事な場面を常に把握することができます。

時間差があるおかげで、

子供一人ひとりの大事な思考場面の把握がしやすくなる

のです。

 

また、各班が書き終えた時点で、

  • 結果の発表
  • 誤答の再確認

が終わっているので「時間の節約」というメリットもあります。

 

この工夫の結果、子供たちは

「ちゃんと測るのは大変!」

という思いを持ち、

「長い物差しあれば楽だよね〜」

1m物差し登場(=mの学習)

という流れにつなげることができました。

 

 

この工夫は「グループで活動して結果を出す」という展開の授業であれば、幅広い教科で応用できます。

(私は国語、算数、理科、社会、の授業で可能でした。)

 

事例②国語

先日は、国語「スーホの白い馬」

「スーホは何歳か?」というテーマでグループ活動をしました。

 

最初は10〜18歳の間ので、各班の予想を黒板に書きました。

すると、自然と他の班と比較検討を始めます。

 

  • 「『おとなにまけないくらい、よくはたらいた』ってあるから、10歳は超えてるよ!」
  • 「10歳とかで、20頭の羊の世話はきついんじゃない?」
  • 「でも、18歳って高校生?中学生や高校生で『暗くなって心配される』とかないよ」
  • 「子馬を連れてくることができるぐらいは体が大きいんだよ」
  • 「『広い広い草原』で仕事をしているなら、体力はあるよね。6年生ならいけるんじゃない?」

 

と言って最初の各班の結果を比較検討して、深く文章から根拠を探そうと試みた結果、最終的にどの班も「11〜12歳」という結論になりました。

 

このように、国語のように答えがない活動でも、グループに分かれて比較検討をした結果、言葉を根拠に考える国語の力の向上につなげることができました。

 

 

終わりに

「話し合いが終わったグループから、黒板に結果を書く」という方法は、比較検討は自分たちの疑問からスタートするので

「主体的」であり、

結果を疑い、グループ内で話し合いが起こり、

「対話的」となり、

最初の結果を、比較検討、再確認を経て、

「深い学び」となります。

 

 

この手法の、元実践は筑波大学附属小学校の佐々木昭弘先生の理科の授業です。

他の授業でも試したところ、簡単に導入でき、学習効果も高いので、個人的に好んで使っています(^ ^)

 

 

グループ活動に課題を感じている方がいらっしゃれば、参考になれば幸いです!

 

スポンサードリンク







この記事を書いている人 - WRITER -
こんにちは(^ ^) 以前は小学校で教員、現在は放課後デイサービスで働いている、ともはると申します。 このブログは、私が長年子どもと関わり学んだことを紹介しています。 全国の人に「子どもと関わる仕事の楽しさ」を伝えることが目標です!
詳しいプロフィールはこちら

コメントよろしくお願いします(^ ^)

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

Copyright© 小学校の先生のお仕事 , 2018 All Rights Reserved.