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愛着障害の子への10の対応①

2018/05/24
 
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こんにちは(^ ^) 以前は小学校で教員、現在は放課後デイサービスで働いている、ともはると申します。 このブログは、私が長年子どもと関わり学んだことを紹介しています。 全国の人に「子どもと関わる仕事の楽しさ」を伝えることが目標です!
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愛着障害の子への10の対応①

「愛着」とは

愛着とは「養育者との安心感・安全感を基盤とした心理的な結びつき」と言われます。

この「愛着」が形成できてないために、様々な課題が引き起こされます。

 

抑えておきたいことは

「愛着障害」=親が育児をサボっている」とは限らない

ということです。

 

  • 発達障害
  • 適切なサポートの不足
  • 貧困

 

様々な理由があります。

犯人探しをしても意味はありませんので、教師・学校という立場でできる最善の行動を探っていくことが重要です。

今回は私が実践してきた「愛着障害」の子への10の対応を紹介します。

 

 

 

 

①かまう

愛着障害は、「愛着」が形成できていないことで起こります。

なので、養育者の代わりに教師と関係を築き「愛着」を形成することで、心理的な基盤ができ行動が安定します。

 

これは、養育者以外でも、例えば夫婦間で「愛着」を形成し直すことができることが知られています。

 

「愛着」は、乳児期の頃から、

  • お腹が空いた→ご飯をくれる
  • ウンチが出た→オムツを替えてくれる
  • 悲しいことがあった→抱きしめて、撫でてくれる
  • 新しいものを見つけた→教えてくれる
  • 危険なものを見つけた→守ってくれる

などの

  • 「嫌なこと」を取り除いてくれる
  • 一緒にいて安心できる存在である

という体験を積み重ねて、形成されます。

 

具体的には

「目を合わせると安心する」

という関係までいけば、愛着が形成されるそうです。

 

これは教師も同様で、愛着障害の子に関してはとにかく

「かまう」

というのが大前提です。

 

以前、下の記事で応用行動分析を紹介したときに、「無視をする」という対応を書きました。

授業中に「騒ぐ子」「ふざける子」への対応

 

基本的なスタンスは同じですが「愛着障害」の子に無視は、愛着形成が遅れる可能性があります。

なので、多少悪い行動でも、悪い言葉遣いをしても、叱らずかまってあげることの方が重要です。

 

もちろん、指導が必要な場合はあります。

しかし、適切にかまってあげることの方が、子どもの「愛着」も満たされ、問題行動も減るのでより有効かと思います。

 

②授業で活躍させる(活躍する場をつくる)

愛着障害の子は授業中に、

「ほらほら!」「できたよ!」

といわゆる「見て見て行動」をすることがあります。

 

小学生であれば、多くの子に見られますが、愛着障害の子は、周りの目を気にしない、不適切な状況でも教師によってくる、など過度な行動が見られることがあります。

 

なので最初から授業に「その子を活躍させる場面を作っておく」方が簡単かと思います。

 

学力が高ければ自然と活躍しますが、そうでない場合、私は簡単な発問を複数用意し授業で当てる、などして活躍場面を作ったりしています。

 

 

③握手効果

 

愛着障害の子は先生にベタベタとくっついて来ることが多いです。

スキンシップには、幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」「オキシトシン」など、子どもを安心させ、脳の発達を促す効果があります。

 

なので愛情が不足すると、子供は自然と安心感のある人へスキンシップをしに行きます。

これは、愛着障害の子に限らず、低学年などでは突然不安に駆られて、スキンシップを求める子は多くいます。

 

しかし、先生にベタベタするのを許すと、子どもたちが過度に甘えだしたり、他の先生にも抱きついたりすることがあるので、学校では基本「先生にベタベタくっつかない」がルールかと思います。

 

よって、スキンシップの代わりになり、かつ見た目がベタベタしているようには見えない対応が必要です。

 

私のオススメは「握手」です。

「握手」も「オキシトシン」や「セロトニン」が発生し、かつ笑顔が自然に生まれます。「握手効果」という言葉もあります。

 

授業で不安な様子があったり、休み時間によって来たら、「握手」をしながらかまってあげると、効果的です。

 

これは普段のクラス経営でも「握手鬼」「鍋鍋底抜け」「握手しながらペアトーク」など、「握手」を取り入れた取り組みは、子ども同士の距離感を縮めて、笑顔が多いクラスになるのでオススメです。

 

④柔らかな声かけ

教師は時に、声を張って子どもに伝わる通る声が必要になります。

 

しかし、怒ったような声、ヒステリックな声になると子どもの不安が増します。

特に虐待、DVの可能性がある家庭の子は、フラッシュバックなどの可能性もあります。

 

柔らかい優しい声を子どもに届ける意識が大事です。

 

 

⑤共感する

 

愛着障害の子には過度に良い子である場合があります。

これは虐待、DVがあった家庭では、良い子でないと養育を受けられない、という過去に由来するものです。

例えば、

  • 他の子の問題行動を先生に全て報告にくる

など、先生が困らないことを第一に考えて行動してしまいます。

 

その他にも

  • 痛くても泣かずに我慢する
  • いじめられてもヘラヘラしてしまう

などの行動が見られる場合もあります。

 

 

「痛くても泣かずに我慢する」

これは、状態としてはかなり悪いと言えます。

 

 

通常、怪我をした時は「痛い」と養育者に泣きついて、「痛かったね」と共感してもらって、体と心の状態が一致していきます。

その他、悲しい、悔しい、などのマイナスの体験は全てこのような経験を経て、心と体が一致して来ます。

 

にもかかわらず、体は「痛い」と感じているのに、心や頭では「痛い」とは言えないのです。これが続くと体と心の認識が離れて解離状態となり、

「怪我をしても痛みを感じない」

「他人の痛みがわからない」

などの社会的不適応を起こしてしまう可能性があります。

 

 

さらに「いじめられてもヘラヘラしてしまう」と言うのは、

「いじめ」行動に対して、泣いたり、文句を言ったりする経験が許されなかった、と言うことです。

 

これは教師の対応も大きいと思いますが、通常は、

「嫌な体験」

「愛着関係ができている人に泣いたり、慰めてもらう」

と言うプロセスを体験します。

 

この適切な経験があるから、いじめがあっても誰かに相談し、解決することができます。

 

「ヘラヘラする」

と言うのは、

「嫌なことは堪えるものと学習している

ので状態としては危険と言えます。

 

 

なので

教師は、子ども達の嫌な体験に関わる経験はしっかり共感して、言語化して、受け止めましょう。

「痛かったね」「悲しかったね」「イライラしたんだね」きちんと、共感し、受け止めた上で、解決にもっていきましょう。

 

たまに、悪口を言われてイライラしている男の子に、

「イライラしないの!あなたもやったんでしょ!」

受け止めずに我慢を教えてしまう先生がいますが、

これは、「イライラした」と言う体験を損失し、嫌なことは我慢をする、と覚えてしまうので、対応としては最悪と言えます。

 

終わりに

今回は1〜5までの紹介でしました。

6〜10に後半は以下になります。

愛着障害の子への10の対応②

見ていただけると嬉しいです(^ ^)

 

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