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愛着障害の子への10の対応②

2018/07/11
 
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こんにちは(^ ^) 以前は小学校で教員、現在は放課後デイサービスで働いている、ともはると申します。 このブログは、私が長年子どもと関わり学んだことを紹介しています。 全国の人に「子どもと関わる仕事の楽しさ」を伝えることが目標です!
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愛着障害の子への10の対応②

対応の前提

愛着障害の子への対応の6〜10を紹介します。
「10の対応」と書いていますが、対応の前提として意識することがあります。

 

愛着障害の子への10の対応①

 

前回の記事で、で愛着が形成されるとは

「『顔をみて安心する』と言う関係が築けている」

と書きました。

 

 

学校は安心の基盤である両親との関係を離れて通います。

(愛着が形成されている人を安全基地と言います。)

「愛着」が十分に形成できている子どもは問題ありませんが、愛着障害の子はそうはいきません。

 

愛着の基盤となる存在を新たに作る必要があります。

当然、学校では教師が安全基地になる必要があります。

 

私は、4月教室で子どもと向き合った時、必ず笑顔で対応します。

そして最初の3日間は、楽しく笑顔になる授業を意識します。

 

こうして最初に、

  • 今年のクラスは楽しい
  • 先生も友達も信頼できる

と感じると「愛着」の形成につながります。

 

この段階を経ると、前年度、

  • 緊張でお腹が痛くなる
  • 保健室登校の子
  • 不登校傾向のある子

などの子も、安心して登校するようになります。

 

このような前提があった上で、6〜10の対応を紹介します(^ ^)

 

6、見つめる

愛着障害の子を含めて、子どもは未知の経験を前に不安から愛着を求めます。

 

そして「愛着」を求めるときは

教師の顔を見つめる

と言う行動をとります。

 

話をするときの指示:先生の目を見ます

以前上記の記事で、目を見ることでセロトニンが発生し安心する、と言う内容を紹介しました。

 

これと同様、子どもが不安で見つめて来たときは、優しく見つめ返してあげることで、セロトニンが発生し、「愛着」が満たされ、授業に集中します。

 

ここで先生が

「助けませんよ!頑張れ!」

と突き放すと、その子は求めている愛着が得られず、より不安になります。

 

子どもが教師の顔を見つめて来たときは、不安で「愛着」を欲しがっている状態ですので、子どもを笑顔で優しく見つめてあげましょう(^ ^)

 

 

ポイントとして、見つめられたら見つめ返す、と言うのが重要です。

特に問題ない時に、見つめられても子どもは意味がわからないので困ってしまいます(笑)

もし苦手な人は「笑顔で見つめる練習」をすると良いでしょう(^ ^)

 

7、ブレない

そもそも教師が不安を与える存在であると、子どもと「愛着」を形成することは困難です。

 

教師が、突然怒る、突然優しくなる、など態度に一貫性がないと、子どもは不安をもち続けます。

 

なので、愛着の形成には「ブレない」と言う姿勢が大事です。

「ブレない」と言うのは、「厳格」「毅然としている」といったイメージがありますが、要は「同じ行動を続ける」と言うことです。

 

どの先生も、4月の最初に

  • 先生が子どもに求める姿
  • 怒る3条件
  • 学級のルール

など、行動の指針を示すと思います。

 

その示した指針を、最後まで貫き通すことが重要です。

ベテランの先生は、経験から教育方針が固まっており、年間を通してブレることが少ないので、子どもが安心して過ごす環境づくりが上手です。

 

若手の先生の場合は、試行錯誤の面も多いと思います。

なので、新しいことを取り入れる時は、子どもにへの丁寧な趣意説明が大事になります。

 

このように、子どもにとって「ブレない」先生であることが、子どもの「愛着」の形成に重要になります。

 

 

8、一緒に遊ぶ

 

子どもは授業以外でも様々なことを学んでいきます。

特に遊びは重要です。

段階として、

「親子の会話」→「感覚遊び」→「見立て遊び」→「ルール遊び」

と、徐々に高度な遊びになる中で成長します。

 

「愛着」の形成が遅れると、この遊びの段階も遅れることがあります。

 

愛着障害の子で、

  • 爪を噛む
  • 指をしゃぶる

などの行動をする子がいます。

これは自分に刺激を与える「感覚遊び」の段階であると言えます。

(何か不安・不満がある、と言う自己表現の意味合いもあります。)

 

なので、

  • 高い高い
  • 音遊び

などの遊びを一緒にしてあげると、徐々に満たされて、次の見立て遊びの段階に移動できます。

(小学校で高い高いは、あまりできないと思いますが(^^;;)

 

「見立て遊び」は、モノマネおままごとなどです。

ここで、何かのマネをすることで新しい行動を獲得していきます。

 

見立て遊びは楽しいでの、私も授業や休み時間でよくやります(^ ^)

ルール遊びの段階の子も、見立て遊びが十分でない子もいますので、楽しく遊びながらクラス全体で満たせる機会を作るのをオススメします。

 

体育の準備運動で、

  • かえる跳び
  • うさぎ跳び
  • トカゲ歩き
  • くまさん歩き
  • 蜘蛛歩き

などのモノマネ遊びは楽しく、体を鍛えることができます。

 

また、愛着障害の子を含めた子どもたちと先生で、

  • おままご」
  • 仮面ライダーごっこ

のような役割演技のある遊びをすることで、対人関係の方法を覚えていきます。

 

このように、子どもたちの間に、先生が介入して、遊びの段階を徐々にあげることで、愛着の発達が遅れている子をサポートしつつ、成長させていきます。

(これは、社会性に困難を抱えた子どもの支援としても有効です)

 

 

9、保護者との連携

1〜8のような愛着障害の子の支援は、学校の取り組みだけでは効果不十分です。

家庭の課題を解決しない限り、状況は好転することは少ないです。

 

私は、主に2つのアプローチを行います。

 

⑴教師と保護者との関わり

最初の懇談会で、

  • ほめる」中心の長所を伸ばす学級経営
  • (遠回りに)笑顔でおおらかに関わることの重要性
  • 「遊び」の重要性
  • 子どもに関する情報の密な情報交換のお願い

などの、1年間の学級経営への理解と、保護者へのお願いを伝えます。

 

特に愛着障害の子などは家庭環境に困難のある場合もあります。

また「褒めたいが、つい叱ってしまう」と言う悩みを抱えた保護者の方もいます。

 

最初に、教師の強みと弱みを開示して、家庭と学校で教育方針を一貫させると、子どもの不安も減っていき、教育効果も高まります。

(このアプローチは「偉そうだからやめたほうが良い」と言った意見の先生もいますので、参考にする際はご注意ください)

 

⑵「子どもから保護者へ伝える」活動を増やす

  • 「学校の様子を家族に伝える」と言うテーマで単元を組む
  • 子どもの作文や様子を学級通信に載せる
  • 授業で「この問題、お家の人にも出して見て(^ ^)」と話題を提供する

 

このように、「子どもが楽しそうに学校のことを話す」と、親御さんの心配も減り、子育てにおける負担が減ります。

学校が楽しい

家庭の負担減

家庭、学校ともに安心できる環境

と言う環境設定がとても大事です。

 

このように、保護者を意識した行動で、子どもの愛着形成が進みます。

 

10、教職員の連携

 

子どもは担任一人で見るものではなく、学校の教職員全体で見ていくのが基本です。

 

私自身できないことはたくさんあるので、クラスの子どもの状態を把握して、同僚の先生、管理職に事前にお願いをしておきます。

 

例えば、私は男の先生なので、愛着を得ようとスキンシップを求めてくる女の子がいる場合は、女性の先生にお願いします。

 

また、同僚の先生や管理職にお願いをして授業を覗きに来てもらい、問題ないか見てもらいます。

覗きに来る先生と、クラスの子の関係ができれば安全基地も増えますので、子どもにとって良いことです。

 

このように、担任だけでなく、教職員間で連携することが非常に大事です。

 

 

終わりに

以上、愛着障害の子への10の対応②でした。

お役に立てば嬉しいです(^ ^)

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