愛情の反対は無関心

アドバイスをもらうが・・・
「子どもに愛情を持って接しなさい。」
「先生と子どもの信頼関係を作ることが重要です。」
仕事では、先輩の先生方から、ありがたいアドバイスをたくさんいただきます。
ただ、教師になりたての頃はどう実行していいのか、全くわかりませんでした。
「愛情?」
「信頼ってなに?」
自分の経験で行動しても、子どもには伝わりませんでした。
◆愛情の反対は無関心
そんな時に、一つの言葉を知って行動が変わりました。
それは
「愛情の反対は無関心」
という言葉です。
これはマザーテレサの言葉と言われています。(諸説あり)
愛情も憎しみも相手の関心からくる言葉であり、本質は同じものである。
だから愛情の反対は無関心である。
こんな内容でした。
この言葉を聞いて、私は「じゃあ無関心にならない行動をすればいい。」と考えました。
(昔から単純な人間なのです)
「愛情」なんて曖昧な言葉です。
何をしたら愛情があるのか?
どこまでやれば深い愛情なのか?
そんなことわかりません。
なので
「無関心ではない行動=愛情ある行動」
と、シンプルに考えて行動してみました。
子どもが授業中に
「トイレに行っていいですか?」
と言ってきたら、
「行きなさい」ではなく、
「大丈夫?我慢しないですぐ言ってね」
と関心を持っているよ!という態度を示すことにしました。
あいさつをする時は、「おはようございます。」と誰にでも言える言葉ではなく、
「◯◯さん、おはようございます!」
と名前をつけて「あなたに関心があって、あなたに向けてあいさつをしています」という気持ちを持つようにしました。
子どもが忘れ物をした時は、
「何かあったの?」
と理由を聞くようにしました。
「なんで忘れたの!」といきなり叱ることは、
「あなたの私生活で何があっても関係ありません!」
という無関心のメッセージになるのでは?と感じたからです。
不思議なもので、「無関心ではない行動」を意識すると、子どもも少しずつ変化が見られるようになりました。
笑顔で話しかけてくる子が増えて、授業中に手をあげる子が増えました。
子ども同士のトラブルも減りました。
終わりに
言葉一つで世界が変わる、とはよくある言い回しですが、私の場合は
「愛情の反対は無関心」
これが一つのキーワードでした。
ただこの言葉はあくまで私にヒットしただけです。
このあたりの感覚は人によって違うので、皆さんにも、別にビビッとくる言葉があるのだろうと思います。
あくまで一例ですが紹介させていただきます。
参考になれば幸いです。
PS:対義語としては、「愛情」と「無関心」は成立しないそうです。子どもに教える場合は教訓的な意味合いでお願いします(^ ^)
※縁があって発売させていただきました(^ ^)
Comment
夜分失礼します。感想と相談したいことがありまして、初めてコメントさせていただきます。
私は昨年の4月より中学校の期限付き教諭として働いているものです。いつも楽しみに、尚且つ校種は違いますが参考にさせていただいております。
私が相談したいことは、授業中教科書を破る生徒への対応です。その生徒は、2月下旬提出物を空白で提出したことに対し、私が指導中暴言を吐いてしまったことを根に持っており、授業は出席するのですが常に不機嫌な状態です。そうしたことから、教科書を破ることでその子のストレスが軽減するのなら、と考えてしまい「やりたいんならやれば?」などと伝えてしまいました。
今思えばこれは無関心な対応だったと思います。私がその子にどうなってほしいのか、その子が何を考えているのか話をする機会を設けたいと思っています。
同じ職場の先生には、この出来事についてまだ伝えられていません。自分第一ではなく子供第一に考え、生活していきます。
大変長文、失礼致しました。
コメントありがとうございます。
色々大変なようでご苦労をお察しします。
私が未熟だった頃の内容なので、恥ずかしいやら恐縮やらですが、
私の記事で何か感じてもらえたのであれば嬉しいです。