遊びながら「話を聞く力」を育てる

目次
話を聞く力
子どもに身に付けて欲しい力というのは多々ありますが、「話を聞く力」はトップで指導したいところです。
先生を集中して聞いてくれれば、授業も進みやすいですし、友達の意見を真剣に聞けるクラスは子ども同士の交流も活発になります。
しかし、思いとは裏腹に子どもは「話を聞く」ということができません。
なぜ話を聞けない?
「話を聞く」というのは、そもそも難しい指導です。
小学校段階では、集中力がもたない子もいますし、聞く姿勢を取ることが耐えられない子もいます。
クラスに聞けない子が1人いれば、その子に反応して聞かなくなる子もいます。
また、そもそも先生の話すスキルが未熟なために、子どもが耐えられない場合も多くあります。
どう対応すれば良いのか?
先生の話すスキルは、練習するしかありません。
- 余計な言葉を削る
- 短文で1つずつ伝える
- イメージを持たせるエピソードで語る
- 子どもに合わせたスピード調節
- 「え〜」「あ〜」と言わない
など1つずつ意識していきましょう。
一方、子どもへの指導は簡単ではありません。
厳しく叱れば一時的におとなしくなります。
しかし、子どもが「聞きたい」から静かにしているわけではないので「話を聞く力」のレベルは育ちません。
叱るのではなく、「聞く大切さを理解し、自発的に聞く姿勢をもってもらう」というのが理想です。
そして、楽しみながら身に付けることができれば、なおよいですよね。
なので今回は「遊びながら子どもに聞く大切さを実感してもらう」という遊びを紹介します(^ ^)
話を聞く力を育てる遊び
以下で2つ紹介します。
①間違い探しゲーム「人を見る力」
<ルール>
子どもを一人前に立たせて、覚えてもらい、隠れて先ほどとは違う箇所を作って、子どもたちで変わったところを当てる。
<流れ>
- 誰か協力してくれる子を1人選ぶ
- 前に立たせる
- 10秒間、その子の特徴を覚える
- 時間がきたら廊下で、先ほどと違う箇所をいくつか作る
例)
- 髪の分け目を反対にする
- マスクをつける
- シャツを入れる
- ハンカチを反対のポケットへ
- ミサンガをつける
など
そして、再度前に立ってもらいどこが変わったか、当ててもらう。
「覚える」「間違いを探す」という箇所で真剣に子どもを見るので、正解した子を取り上げて
「静かに集中して見てるからですね(^ ^)」
という指導につなげることができます。
②聖徳太子ゲーム <話を聞く力>
<ルール>
3人で同時に喋って、誰が何を言っているのか当てる
<流れ>
- 希望者を選ぶ
- 前に出す
- 3人は後ろを向いて何をいうか決める
- 前を向いて同時に喋る
- 誰が何を言ったか当ててもらう
という流れで行います。
よくあるゲームですが、
「静かに集中しているから、理解できるんですね(^ ^)」
と、よく聞いている子を褒めて取り上げることで、「話の聞き方」とメリットを子どもに指導することができます。
終わりに
紹介したゲームは一例なので、他にも話を聞く指導に繋げられる遊びはたくさんあります。
子どもの交流を進めたり、仲を深めるためにレクを取り入れる先生は多いと思います。
そこで「楽しい!」で終わるのではなく、「『話を聞く』などのルール、マナーを守ることが結果的に良いことにつながる」という経験を積むことで、話を聞く力を鍛えていきます。
遊びを通した指導が有効な子はたくさんいるので、参考になれば幸いです(^ ^)
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