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校門の前で泣き叫ぶ子への対応

2018/06/01
 
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こんにちは(^ ^) 以前は小学校で教員、現在は放課後デイサービスで働いている、ともはると申します。 このブログは、私が長年子どもと関わり学んだことを紹介しています。 全国の人に「子どもと関わる仕事の楽しさ」を伝えることが目標です!
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校門の前で泣き叫ぶ子への対応

 

母子分離不安のあるB君

以前、母子分離不安があり、登校しぶりになっているBくんを担任しました。

(母子分子不安詳細:https://tokyo-yagaku.jp/futoukou/type/type01/

 

Bくんは校門の前でお母さんを引きとめようと「アァー!」と叫んだり、その場で動かず抵抗したりします。

先生は必死にあやしたり、抱いてあげたりして落ち着かせてやっとこさクラスに連れていく、という感じです。

 

そのBくんを担任することになった年の初日の話です。

 

 

出会う前に準備

前年度は、門の前で全開で叫ぶ、抵抗し動かない、保護者の方は大変な様子がみられました。

先生もクラスに子どもがおり、その子だけに、ずっと構うこともできません。

 

前年度にはBくんを担任するとわかったので、作戦を考えました。

 

作戦名:「笑顔全開大作戦!」

内容:泣き叫ぶ声より、大きな笑い声で嫌な感情を吹き飛ばす。

 

出会いの日

とりあえず門からクラスまで連れていきます。

抵抗して暴れるのですが、そこは大人の力で強引に抱えて連れて行きました。

 

クラスが昇降口から近いので、すぐ着くのですが、よだれとつばで肩がビショビショです(笑)

 

クラスに着いたら下ろします。

その間もずっと泣き叫んでいます。

 

その後は、何も対応せず授業を開始します(笑)

 

 

授業は国語の「間違い読み」という音読で始めました。

 

先生が読んで、子どもたちは同じ文を追って読む「追い読み」と言う音読があります。

その変形バージョンで、先生がわざと間違えて読んで、子供は騙されないように集中して正しい文を追って読む、という音読です。

 

そして「間違い読み」は、学習効果も高いですが、何より「笑える」という効果があります。

 

先生がわざと間違えるのですが、その際に笑える間違いを連発します。それによって、子供は爆笑しながら音読をしていきます。

子供に大人気の音読です(^ ^)

 

Bくんが泣き叫ぶ声が響く中、この「間違え読み」を始めました。

叫び声以上の笑い声が広がります。

1人 対 約30人なので圧勝です(笑)

 

すると、泣き声が止み、キョトンとした顔でみんなを見始めました。

突然、周りが爆笑するので混乱したか、興味を惹かれたか、とにかく静かになりました。

 

その後も、音読の合間のタイミングを見計らって

「椅子に座ります」

と誘導し、

「ランドセルはロッカー」

と準備をさせ、

「筆箱と教科書を出します」

と笑顔で、1つずつ指示をしていると、そのまま音読に合流しました(^ ^)

 

その後は1日、おとなしく過ごしました。

 

なぜ効果があったのか

一見、意味不明な作戦ですが、以前

子供への指示:先生の目を見てください

で紹介した抗不安・抗うつ作用のあるセロトニンを出す環境を作ることを意識しました。

 

微笑む、褒める、見つめる、触れるといった行動には、このセロトニンが発生すると言われています。

さて、Bくんから見ると、教室に入ったら、全員が笑顔です。

「微笑む」というにはかなり強烈ですが(笑)

 

その間にも、私も笑顔で、手をとったり、ほめたりしてセロトニンを意識して指示しました。また、1つずつ指示することで、混乱しないよう心がけました。

(笑うことでもセロトニンが出ることは知られていますが、個人的には「笑い声を聞く」ことにも精神が安定する効果があるのでは?と考えています。)

 

幸いだったのは、初日に新しいクラスで、落ち着いて授業ができた」と言う経験ができたことです。

初日に成功体験を積んで「クラスに入れば、準備をして授業に参加するもの」と覚えてもらったので、2日目以降も、叫んだり、暴れたりすることはありましたが、最後は授業に参加してくれました。

第一印象は大事ですね(^ ^)

 

その後は、徐々に登校しぶりも減り、遅刻することもなく、秋頃からはお母さんがいなくとも、一人で学校に来れるようになりました。

 

終わりに

色々書きましたが、この方法がベストな方法というわけではありません。

実際は他にも対策を考えて実践しました。

(教室にクールダウン用の個別スペースを用意するなど)

 

その中で「笑顔全開大作戦!」が、Bくんに一番合っていた、ということです。

 

大事なのは、子供一人ひとりに合った対策を考えていくことだと思います。

その中の一つの方法ですが、参考になれば幸いです(^ ^)

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