「特別の教科 道徳」の評価はどうすればよいの?
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こんにちは(^ ^)
以前は小学校で教員、現在は放課後デイサービスで働いている、ともはると申します。
このブログは、私が長年子どもと関わり学んだことを紹介しています。
全国の人に「子どもと関わる仕事の楽しさ」を伝えることが目標です!
「特別の教科 道徳」の評価はどうすればよいの?
道徳の基本
道徳は主に2つの考え方から成り立ってきました。
授業で道徳を学び、日常生活の指導によって、実生活で使える知識・態度として身につけていくことが道徳のあり方です。
新学習指導要領では、道徳は教科科しましたが、本質は何も変化していません。
評価の基本的な考え方

新学習指導要領に示された評価の考え方として、以下のようなものがあります。
- 自らの成長を実感し、意欲の向上に繋げるもの
- 記述式にすること
- 内容項目毎ではなく、おおくくりなまとまりをふまえた評価
- 個人内評価
- 多角的多面的な見方へ発展しているか
- 自分自身との関わりの中で深めているか
- 具体的な取り組み状況を見取る(記述する)
などがありますが、不思議なのは「おおくくりなまとまり」かつ「具体的な取り組み状況」という相反する方向が示されているので、なかなか混乱します(笑)
評価の方向性としては、
- 発言や会話、作文・感想文、ノートなどで評価する
- 年間35回の授業という長い期間で見取る
- 調査書には記載せず、試験には活用しない
ということも示されました。
具体的な記述

では、具体的に記述するときはどうすればよいのか?
まず、特定の内容項目は扱わないとなっているので、
- 授業での発言・会話の記録
- 作文や感想文、ノートなどの記述の記録
をもとに、
という視点をもって具体的に記述します。
注意することは、「道徳性は評価しない」ということです。
例)
「思いやりの心が育ちました」(道徳性の評価)
→「思いやりの心を考えることができました」
という態度を評価することです。
これに、具体的な子どもの事実を加えます。
具体的には、
「例えば、「手品師」の授業では、誠実に生きるということについて、悩みに悩んだ手品師の姿から、ものごとをごまかさずに真摯に向き合うことの大切さに気づくことができました。」
と言ったようなものです。
授業では何をする?

毎時間の授業を「ねらい」にそってきちんと行うことが大事です。
そして大切なことは「態度」を評価しましょう。結果を評価してしまうと、結果ばかりを求める子どもになります。
例)
- 「〜しようとする態度が見られました。」
- 「〜自分だったら何ができるかを考えることができました。」
- 「〜の心について考えました。」
と過程を評価しましょう。
その時に、
多面的多角的
→「友達の意見を聞いて考えを広げていました」
→「個性と助け合いを関わらせて考えを深めることができました」
自分自身とのかかり
→「ものを買ってくれた人の思いを感じて」
→「自分と関わらせて」
上記のように、思考している場面を取り上げれば書くことができます。
終わりに

道徳の評価が必須になり、混乱している現場も多いと思います。
しかし、授業において評価が前にくることはありません。
しっかり授業をすれば自然と評価はできます。
評価のための授業にならないように気をつけていきたいですね(^ ^)
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