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指導と評価を同時に行う 〜中立的フィードバックの活用〜

 
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こんにちは(^ ^) 以前は小学校で教員、現在は放課後デイサービスで働いている、ともはると申します。 このブログは、私が長年子どもと関わり学んだことを紹介しています。 全国の人に「子どもと関わる仕事の楽しさ」を伝えることが目標です!
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指導と評価

先生の仕事とは何か?と考えた時、1つに「指導し評価をする」というものになります。

 

  • 漢字を指導し、テストで覚えているか評価をする
  • リコーダーの吹き方を教えて、正しく吹けているか評価をする
  • 逆上がりの仕方を教えて、できているか評価をする

 

そうして、子どもに能力を身につけさせて成長させることが先生の仕事です。

これは学校に限らず、塾やスポーツクラブなど先生と呼ばれる仕事に共通するものです。

 

指導は難しい?

 

しかし「指導と評価」は意外と難しい面があります。

 

例えば、先生が靴を脱ぎっぱなしにしている子に

「下駄箱に入れて!かかとは揃えて!ちゃんと・・・」

と指導をしていると、子どもに、

「うるせぇなぁ〜」「めんどくさ〜い」「いいじゃん別に・・・」

と、不愉快な反応をされてしまうことがあります。

(特に低学年のうちは素直に聞いてくれていても、高学年になり思春期に入ると抵抗感が強くなっていきます。)

 

先生は大事なことだと思っていますが、子どもには伝わりません。

こんなときどのようにしたら良いのでしょうか?

 

中立的フィードバック

このような場面で中立的フィードバックという方法があります。

これは、「もっと〜しなさい!」という積極に介入する指導ではなく、自分の価値観を挟むことなく、客観的な事実のみを評価(フィードバック)する方法です。

 

最近では、ビリギャルで有名な坪田信貴さんの著書「才能の正体」でも紹介しています。

 

坪田さんは中立的フィードバックについてこう書かれています。

自分の価値観を入れずにフィードバックを続けると、部下がもともと持っている「自分が正しいと信じている価値観」の通りの姿になっていきます。

 

例えば、人は鏡を見た時に無意識に髪を直したり、服を整えたりします。

人には、客観的な姿を認識すると「もっとこうしなきゃ!」と自分の理想に合わせて改善していく傾向があるのです。

 

◆例えば

中立的フィードバックの視点で、先ほどの靴を脱ぎっぱなしにしている子のケースを考えます。

すると子どもの近くで、「靴がある」と言えば、「あっ!出しっぱなしだった!」と気づきます。

 

他にも、

小数のかけ算で小数点の移動のルールを間違えた子には、「ちゃんとやりなさい!」ではなく、「小数点の移動は間違えやすいよね」と客観的な事実を言えば、「次は気をつけよう!」と意識してくれます。

 

また学活で話し合いの最後に、

「Aさんが『私は違う意見なんですけど〜』という反対の意見を述べたことで、話し合いが盛り上がりました。」

など、客観的な事実を述べると、「もっと違う意見を言っていいんだな」と思い、次の話し合いでは多様な意見が出るでしょう。

 

 

◆ポイント① 評価基準を明確にしておく

中立的フィードバックはあくまで「評価」です。

例えば、作文なら、

  • 「起承転結」「はじめ中終わり」を意識する
  • 書き出しを工夫する
  • 視点を明確にする

など、先生が「子どもに何を身につけさせるのか?」という基準を持っていることが前提です。

よって最初に評価基準を明確にしておくことが大切です。

 

◆ポイント② 褒めなくても良い

先生の中には「褒めると、子どもは褒められるから行動するようになってしまう」と抵抗感のある人もいます。

その点中立的フィードバックは、先生の主観が入らないので非常に使いやすいかと思います。

 

また、低学年のうちなどは、そもそも「どうして良いかわからない」という子も多いので、やり方を教えてから、「よくできたね!」と褒める方が行動の定着が早いことが多いです。

 

一方、周囲の目を気にし始める高学年などの子には、先生の主観が入らないため中立的フィードバックが有効になってきます。

このような、子どもの発達段階に合わせた使い分けは意識すると良いでしょう。

 

◆ポイント③ 行動が変わらない場合

「授業の開始時間に、子どもが教室にいない」このような指導が必要な場面でも有効です。

 

先生と子どもはそもそも上下関係があるので、「時間を守りなさい!」と叱っても、子どもはただ萎縮するだけになります。

そんな時は、「授業は何時から?」と客観的な事実だけを聞いて答えさせるだけで、子どもはやるべき行動を理解します。

 

無意味に怒ってもメリットはありません。

またそもそも論で、「何時に何をする」という事前の予定確認を4月段階で行なっておくことの方が、指導としては効果的です。

 

 

終わりに

中立的フィードバックは、アメリカの幼児教育HighScopeや欧米の教育機関でも子どもの行動改善が大きいと研究結果が出ており、積極的に取り入れられています。

また私自身、放デイに通ってくる発達に困難を抱えた子でも、中立的フィードバックは有効性を感じています。

 

世の中には色々な教育手法があります。

先生は、常に情報を取り入れて自分をアップデートしましょう!

以上、参考になれば幸いです(^ ^)

 

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