【質問】外国籍で日本語がほぼわからない子がいる時どうすればいいですか?

質問
回答
それは大変ですね。
質問者さんの状況の詳細がわからないのでアイデアだけ紹介しておきます。
支援員さんは時々しか来れない。
外国籍の子が多い地域なら日本語学級という形で日本語の練習をするかと思います。
しかし、そのような地域でないと対応が難しいと思います。
ほとんど日本語がわからない、かつ一斉授業の教室でできることを下記に紹介します。
◯全体でひらがな、カタカナプリントを行う
→小2であれば、この時期はまだカタカナの学習も未習の部分があると思いますので、ひらがなの復習&カタカタのプリントを毎日朝学習で行う、などは外国籍の子も他の子も学力向上になるかと思います。
◯音読
あとは、国語の授業は最初に教科書を、先生が短く区切って読む、子供たちが同じ文を読む、という外国籍の子もできる形で「追い読み」はいいと思います。
単語を覚えるのはいいですが、言葉の基本は「話す」です。「書く」よりもまずは、色々な単語を「話す活動」を通して、大量に触れる方が良いと思います。
まずは音読をたくさんして、目、口、耳で言語に触れる量を最大化します。週に8〜9回国語の授業はあると思うので、毎回十分の音読を最初にするだけでも、その子の「話す力」は相当高まると思います。
(+クラスの子の国語力もUP)
話す経験を積むほど、聞く書くの理解が早まりますので、その子の学習も幾分楽になると思います。
◯例文を視写
あとは、帰りの会などで「教科書の例文を視写」する活動はいいと思います。
英語学習もそうですが、どれだけ音読して、例文を写して体にアウトプットの経験を入れるかが言語学習では大事です。
なので、音読+例文視写でかなり理解度が上がると思います。
上記は言語指導ですが、同時にクラスメイト同士の関係を作ることが大事です。2年生であれば上手く話せなくても、非言語のコミュニケーションで仲良くしてくれる子は多いと思います。
そこで、アクティビティ、アイスブレイク、グループ活動など一緒に遊ぶ活動をしたり、その子のいい面を広げて、関係づくりを進めれば、周りの子と話している間に徐々に覚えていくはずです。
上記の言語訓練要素のある国語の活動と子供同士の関係づくりで、半年程でカタコトですが喋れて授業についていけるようになりました。
あくまで私の例ですが、参考になれば幸いです(^ ^)
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※縁あって本を出させていただきました(^ ^)