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学級目標の立て方 〜すばやく、手間なく、文句なく〜

 
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こんにちは(^ ^) 以前は小学校で教員、現在は放課後デイサービスで働いている、ともはると申します。 このブログは、私が長年子どもと関わり学んだことを紹介しています。 全国の人に「子どもと関わる仕事の楽しさ」を伝えることが目標です!
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学級目標の立て方 〜すばやく、手間なく、文句なく〜

学級目標とは?

春、新しいクラスが始まると「学級目標」を立てます。

私が子どものころは、学級目標を定める先生もいれば、やらない先生もいました。

 

現在は、「学級経営案」という担任の先生の計画書の作成にも使われるので、今はどのクラスも必ず学級目標をつくることになっています。

 

存在意義と課題

学級目標とは、学級が目指す姿を「見える化」して、どの子も目標に向かって行動できるようにするものです。

 

一方、学級目標の難点は

「ただのスローガンになりやすい」

という点です。

 

本来目標は「達成したかどうかわかる基準」を示すものです。

  • 部活動の「全国大会出場」
  • 企業の「売上、前年度比10%増加」

など、達成が明確なので目標としては適切です。

 

しかし、学級目標は

「元気に」「明るく」「仲良く」

など、目標達成のための意気込み(=スローガン)であり、多くは達成したかわからないものになります。

よって、作った後は「行動目標」に落とし込む作業が必要となります。

 

ただ「良い言葉」を並べただけの形式的な学級目標であれば、「話し合う時間」や「学級目標を作成する手間」は無駄になるので作らなくても良いです。

 

学級目標の立て方

そんな偉そうなことを言った私も、学級目標を作るのはとても苦手でした。

30〜40人の意見をまとめるので一苦労なのです(^^;;

 

特に、小学校は年中行事もあり、授業は常に圧迫されている状態なので、なるべく時間をかけずつくりたいものですね(^ ^)

 

以下は、私が行っていた学級目標の作り方です。

いたってベーシックな方法ですが、誰でもできる方法かと思います。

 

①クラスでしばらく過ごす

 

学級目標は、子どもたちが目指したい姿を言葉にします。

よって、4月学級が始まった当初は、お互いの様子もクラスの課題もわからないので、まだつくりません。

 

その代わり、

「4月後半(あるいはそれ以後)には、クラスの良いところや課題を見つけて学級目標をつくります。」

と見通しをもたせて子どもたちに考えておいてもらいます。

 

春に運動会がある学校は、それに日程を合わせて行うのがよいでしょう(^ ^)

 

②枠を設定する

 

実際に決める段階になったら、まず子どもたちの意見を出します。

しかし、子どもの意見を自由に好きなだけ出すと膨大な量になり、後で収集するのが難しくなります。

 

そこで、最初にどのような意見を出すのか枠を先生から設定します。

 

  • 前向きな言葉を使う(汚い言葉は使わない)→「いじめがない」ではなく「仲良くする」など
  • 短い言葉で出す→ダラダラ長い文ではなく、短く伝わる言葉を使う

 

このように枠を設定すると、

  • 喧嘩が多いので、「仲の良いクラス」にしたい
  • ルールを守らない子がいるので、「ルールを守る」クラスにしたい
  • 勉強が苦手な子が多いので、「お互いに助け合う」クラスにしたい

など、言葉が限定されて自分の意見を言いやすくなり、まとめる段階でも言葉が広がることなく大事な部分に時間を使えます。

 

※なお、最初に「教師の願いや想い」を伝えるパターンもありますが、私はしませんでした。どうしても子どもにとって先生や大人の意見の影響力は大きいです。

その結果、子どもたちは先生に忖度して意見を変えてしまう場合があるので「自分たちの学級目標!」という意識が薄れてしまう可能性があります。

よって「先生の意見」の代わりに「枠」だけ設定して、内容は100%子どもに委ねたほうが、真剣に考え、意識してくれるようになります。

 

③クラスの課題や何が目標にふさわしいか意見を出す

 

はじめに子どもの意見を一人ずつ出します。

最初から挙手制にすると、「頭の良い子・発言力のある子」に流されてしまう子がでるので、一人ひとりの意見をカードに書いて黒板にはります。

(板書するだけでもよいです。)

 

学級会は全員の意見を一度出すことが重要です。

「自分の意見が黒板にある」ことで、常に議題に扱われる嬉しさ(or緊張感)が参加感につながります。

 

全員の意見を黒板に掲示すると、子どもが全員の意見を整理・理解しやすいようにグルーピングします。

この時、子どもの意見を移動できるカードや短冊に書かせておくと、楽にグルーピングできます。

 

④話し合う

 

出た意見をもとに話し合います。

まずは同じ意見、似た考えの意見はまとめて絞り込んでいきます。

ここは、意見の否定が起こるわけでもないので、比較的スムーズに進みます。

最終的に3〜5つのキーワードに絞り込みます。

 

⑤まとめる

最後に1つの学級目標としてまとめる前に、

まとめ方を教えます。

 

あいうえお作文式(キーワードの頭文字をつなげて作る)

例)なかま→なかよく、かっこよく、まじめなクラス

 

テーマ式(キーワードをまとめて1つものとして表すテーマを決める)

例)明るいクラス、仲の良いクラス、あたたかいクラス→「たいよう」

 

合体方式キーワードをつなげて文にする

例)明るい、仲良し、元気、支え合う→明るく仲良く元気に支え合う、史上最高のクラス

 

 

このような「まとめ方」を教えておくと、子どもたちはみんなの意見を踏まえて学級目標を考えます。

 

ここで、決める前に一度、相談タイムを設けると真剣に考える場になりオススメです。

班で相談するか、自由に立ち歩いて好きな人と相談する(一人で考えたい子は一人で考える)など方法は、その時の子どものたちの関係性によって判断します。

 

その後、子どもたちから案を出してもらいます。

ここは先生の場回しの力が必要になるところでもありますが、自由に出させると似たようなアイデアが延々とでて収集できなくなるので、3〜5つのアイデアで収めたいところです。

(班で1つ考えて出す、という手を昔はしていましたが、7〜8つあると似たような意見が出て取集が大変でした。)

 

案が出ると最後は、どれがよいか意見を言ってもらって、雰囲気で「これだろう」というものが決まったら、「ではこれでいきましょう」と言って決めます。

 

実は、この雰囲気づくりが大事になります。

下手にはっきりさせようと多数決などをすると、採用されなかった子どもたちがはっきりするので不安感が残ります。

実際、話し合う中でどの子も「まあこれなら大丈夫かな〜」と思っていれば、先生が「じゃあこれでいいですか?」と聞けば、子どもたちは納得します。

 

話し合う中で子どもたちは、「これだけ話し合ったし、どれも納得!」という気持ちになっていますので、その段階で決めてしまうのが一番衝突もなく、適度にどの子も納得して決まります。

実際は決めてから「何をするか?」が重要なので、みんなが納得して楽しく決めることができれば合格です(^ ^)

 

※経験上、「あいうえお作文式」でうまいことまとめる子が大体出現します(笑)

 

⑥作成

学級目標の作成は、道具と基本的な飾りは先生が用意します。

(模造紙、お花紙、ちぎり絵、ポスカなど)

道具や飾りの決めると、自然にその枠の中で決めるようになります。

 

あとは、子どもにデザイン案を募集(休み時間や放課後に書いてくれる)

デザイン案の中でどれがよいか、みんなで決める

 

デザイン案にそって、みんなで作る、という流れで作成しました。

 

所要時間

  • 1時間:キーワードを出す
  • 1時間:学級目標を決める(空き時間でデザイン案の作成)
  • 1時間:みんなで作る

という3時間構成で行っていました。

学級目標は、1時間で無理な場合は授業の余った時間を活用して完成、という感じです。

 

 

終わりに

学級目標は、決めるのも作るのも大変で、その後の活用方法が忘れられてしまうことが多々あります。

本来は作ってから「どう使うのか」が重要なので、作って終わりにならないようにしたいですね(^ ^)

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