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勉強への意欲がない子へのやる気の出し方 〜内発的動機づけ〜

 
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こんにちは(^ ^) 以前は小学校で教員、現在は放課後デイサービスで働いている、ともはると申します。 このブログは、私が長年子どもと関わり学んだことを紹介しています。 全国の人に「子どもと関わる仕事の楽しさ」を伝えることが目標です!
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勉強へのやる気がない子

「子どもには何事もやる気をもって取り組んでほしい」と大人は願います。

 

しかし、現実はうまくいきません。

家のお手伝いや学校の勉強など、積極的に取り組んで欲しいことほど「ヤダ!」と興味をもってくれません。

 

一体どうすればよいのでしょう?

 

学習意欲を高める「動機付け

「子どもには何事もやる気をもって取り組んでほしい」と大人は願います。

 

しかし、現実はうまくいきません。

家のお手伝いや学校の勉強など、積極的に取り組んで欲しいことほど「ヤダ!」と興味をもってくれません。

 

一体どうすればよいのでしょう?

「〜をしたい」という気持ちやモチベーションや意欲のことを心理学の言葉で「動機付け」と言います。

この動機付けの研究は実は世界中で進んでいて、多くのことが示されています。

 

今回は、動機付けの権威である桜井茂男先生の「内発的動機づけ理論」を参考に、学習意欲を高めるための方法を紹介します。

 

◆内発的動機づけと外発的動機づけ

学習に向かう動機づけには内発的動機づけ外発的動機づけの2つがあります。

 

内発的動機づけとは、「勉強が楽しい」と感じて自分でやる気を出せる状態です。勉強そのものが目的と言えます。

 

一方、外発的動機づけとは「〜があるから勉強しよう」と外からの報酬でやる気を出している状態です。目的は報酬であり、勉強は手段と言えます。(「ゲームを買ってもらうために勉強しよう」「先生に怒られるから宿題しよう」など)

 

◆自己決定と成功体験と承認

大人としては内発的動機づけを高めて、自分で勉強する子になってほしいものです。

内発的動機づけを高めるには3つの要素があります。

  1. 自己決定
  2. 有用感
  3. 承認

の3つです。

 

つまり、学習意欲を高めるには、

  • 「この勉強は自分で決めてやっている!」と感じる(自己決定)
  • 「できた!」と成功体験を積んで「自分はやればできる!」と感じる(有用感)
  • 「家族、友達、先生から褒められて認められている」と感じる(承認)

この3つの機会を意図的に用意することで、子どもは内発的動機づけを高めることができます。

 

具体的事例

今回は家庭で宿題をしない子の事例で考えていきます。

 

◆宿題をしようとしない子

「子どもが家で勉強を全くしない・・・」という状況の人は多いと思います。

また「怒ったら勉強はするけど、怒って勉強させても・・・」と悩むことも多いです。

こんな時どうすればいいでしょう?

 

 

様々な方法がありますが、今回は「モノで釣る」という方法を紹介します。

お小遣い、プレゼント、食事、旅行、子どもがやる気になるものであれば、なんでもいいですのでモノを提示してやる気を出して勉強してもらいましょう(^ ^)

 

このように書くと「モノで釣ったら、結局モノがないと動かない子になるのでは?」と感じると思います。

しかし、そもそも動かなければ何もできないので、モノで釣ると同時に「自己決定・有用感・承認」を活用します。

 

以下は「夕飯前に宿題を終わらせる」という行動を子どもに身につけて欲しいケースです。

 

自己決定・有用感・承認

まずはただ報酬を提示するのではなく、選択肢を出して選ばせます。

  • 「夕飯前に宿題を10日連続で終わらせたら焼肉を食べに行く」
  • 「夕飯前に宿題を10日連続で終わらせたらゲームのカードを買ってあげる」

という条件でどちらかを選ばせます。(報酬は子どもがやる気を出せばなんでもOK!)

 

子「焼肉行きたい!」

親「じゃあ宿題頑張ろうね!(^ ^)」

子「うん!」

このようにただ報酬を提示するのではなく「自分で選んだ!」というプロセスを経ることで、間接的ではありますが「自分で決めた!」と思って行動します。

 

そして、宿題を終える度に

「頑張ったね!」「あなたならできる!」「努力は必ず将来の役に立つよ!」

など惜しみなく褒めて承認します。

心の中で「(モノで釣っているのに褒めるなんてありえない‼︎)」と思うかもしれませんが、耐えて頑張って褒めてください(笑)

 

 

そして、宿題を終わらせる度に紙にシールを貼っていきます。「できた!」という結果が日々増えていくので、確実な成功体験を積めます。

そうして、10日連続で達成したらご褒美をあげて、大きな成功体験を積みます。

 

このように「自己決定・成功体験・承認」の経験を積んでいくことで、徐々に内発的動機づけが高まっていきます。

もし、次の日に何も言わないでも夕飯前に宿題をすれば成功です。

 

またやらなくなったときは?

しかし、終わればやらなくなり「結局ご褒美がなきゃ動かないじゃん!」という可能性もあります。

 

そんな時は、もう一度同じプロセスを繰り返します。

「内発的動機づけ」にも実は段階があります。

繰り返して「自己決定・成功体験・承認」の経験を積むと、具体的なモノの報酬ではなく、「褒められる・認められる」という抽象的な報酬で動くようになる瞬間が来ます。

 

この状態になると、モノではなく、承認(心地よい対人関係)を報酬として動くようになります。

親御さんが疑問に耐えて褒め続けた成果がここで実ります(笑)

 

 

何週間か何ヶ月かは子どもによりますが、徐々に「夕飯前に宿題をする」という行動が習慣化していきます。

そうして勉強した結果、子どもが「意外と勉強面白いな〜」と感じる場面が増えれば、それだけ内発的動機づけが高まります。

 

また仮に「勉強が面白い」という状態でなくても、「将来の役に立つし、家族も喜んでくれるしまあいいか」と自分の中で納得して勉強に取り組める状態になります。

(このように手段と目的が一致した状態を「社会化された内発的学習意欲」と言い、内発的動機づけがある時と同じであると考えられています。)

 

◆ポイント

 

上記で事例でのポイントは「自己決定」と「承認」です。

なぜなら日本の特徴として、この2つが不足する傾向があると考えられるからです。

 

日本は「世界の国々の中でも学力が高いが、自己肯定感は低い」という特徴が知られています。(H27文科省

そして、自己肯定感は内発的動機づけの要素であることが知られています。

 

学力が高く、成功体験は他国より多い印象のある日本ですが、

  • 自己決定を尊重する文化がない(組織優先の文化)
  • 承認の機会が少ない(失敗を乗り越えることが美徳とされる文化)

という文化的特徴があります。

 

よって、意図的に自己決定の機会と承認(褒めて認める)機会を作り補っていくことがポイントになると考えられます。

 

注意点

 

上記では「勉強しない子」へのご褒美を使った動機づけの事例を紹介しました。

 

しかし動機づけの研究では、すでに内発的動機づけが高い子に

  • ご褒美でやる気を出させる
  • 競争させて意欲を高める

などの取り組みは逆に意欲を下げてしまう効果があることがわかっています。

(「アンダーマイニング効果」といいます)

 

よって、紹介した事例は「学習に対する意欲がない子」への対応事例ですので、すでにやる気のある子には使わないようにしてください。

やる気の高い子には、勉強本来の面白さや価値を伝えていくことが重要になります。

 

上記を注意点として紹介しておきます。

 

終わりに

大人は勉強にやる気のない子を見ると「もっと頑張って!」と思います。

しかし、子どもも様々なことを日々体験し、考えています。

 

  • 苦手な勉強があって嫌な気持ちになる
  • 頑張ったけど失敗して怒られた
  • 将来何の役に立つのか勉強の意味がわからない

 

子どもが意欲を失う経験は、残念ながら山ほどあります。

大人は子どもに無理矢理勉強をさせるのではなく、理解して支える存在でありたいですね(^ ^)

 

今回は「内発的動機づけ」について掻い摘んで紹介してしまったので、曖昧な部分が多くなってしまいました。

なので今後どこかでさらに詳しく紹介できればと思ってます。

以上です!お役に立てれば幸いです!

 

参考

 

 

※縁あって出させていただきましたd( ̄  ̄)

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