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不登校への対応① 〜不登校の実態と効果的な支援方法〜

 
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こんにちは(^ ^) 以前は小学校で教員、現在は放課後デイサービスで働いている、ともはると申します。 このブログは、私が長年子どもと関わり学んだことを紹介しています。 全国の人に「子どもと関わる仕事の楽しさ」を伝えることが目標です!
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不登校への対応 〜不登校の実態と効果的な支援方法〜

不登校の現状

現在日本の小中学生には約20万人の不登校児童生徒が存在すると言われてます。

(参考:平成28年度「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査…)

  • 子どもの多様化
  • 教師の多忙
  • 共働きの増加
  • スマホの普及
  • いじめの深刻化

色々な社会的な背景が考えられますが、本人にも社会的にも大きな問題です。

今回は、この不登校への対策について私の考えを紹介します。

 

学校に戻るか?他の道か?

 

不登校の子に「学校なんて行かなくていいんだよ」というアドバイスがあります。

しかし、「学校に行かない」という選択をした時点で、責任は全て不登校の子ども自身に発生してしまうという問題は考える必要があります。

  • 家庭教育でいい
  • フリースクールでいい

その選択にかかる経済的負担、家族の労力は現実的にあまりにも大きいのです。

 

よって「学校に戻る」という選択肢が全てではないですが、不登校の子どもの「自分で動く力」を高め、再登校できる方向に支援することが現実的に最も多く選択される支援かと思います。

 

「心のコップを自信の水で満たす」

不登校支援について書かれた書籍はたくさんあります。

その中で私が最も効果的な支援と考えているのは、森田直樹先生が紹介している、「心のコップを自信の水で満たす」という方法です。

不登校は1日3分の働きかけで99%解決する

 

やり方は、

  • 子どもの良さを毎日3つ以上見つける
  • 見つけた良さを、その都度気持ちを込めて伝える

というシンプルなものです。

 

なぜ成果につながるのか?

なぜこの方法が不登校支援につながるのか、それは子どもの「自分から動く力」を高めるからです。

 

不登校になる原因として多いのは、

  • いじめ
  • 友人教師との関係
  • 学力不振
  • 親子関係

などです。

 

これらの原因は、子どもの自己肯定感を下げ、自ら行動する意欲を下げます。

つまり「自分から動く力」が失われていくのです。

 

この「自分から動く力」を高めるのが、「心のコップを自信の水で満たす」という方法なのです。

では、なぜこの方法が効果的なのでしょう?

(以下は私個人の考察です。)

①愛着の形成が進む

 

近年「愛着障害」という問題が注目されています。

「愛着」とは、

  • 特定の人と特別な情緒的な結びつき
  • 目を見て安心する関係性

などと言われます。

 

多くは、乳幼児期に母親と「愛着」が形成されます。

そして、母親を中心として周囲の人々と「愛着」のある関係を築いて行きます。

(母親でなければ絶対いけないというわけでありません。)

 

そして、不登校支援で「愛着」が重要です。

  • 「そばにお母さんがいる」だから周りのものに触りに行ける
  • 「お父さんが話している人」だから、安心して話しかけられる

愛着を基盤とした安心感から子どもは世界を広げていきます。

 

つまり「学校に行く」という行動にも確かな「愛着」の形成は不可欠なのです。

逆に考えると、「愛着」が形成できていない子は頼るものがないので、世界を広げることができません。

「学校で嫌なことがある、けど誰も味方してくれない」

と感じてしまえば、その子は自分の部屋に閉じこもることしかできないのです。

 

では、紹介した「子どもの良さを3つ以上発見し伝える」とどうなるか?

  • 自分のことを見てくれる
  • 良さを認めてくれる
  • 自分が知らなかったことを教えてくれる

このように両親の思いを感じて「愛着」の形成が進みます。

そして十分に「愛着」が溜まると、子どもは安心と信頼を形成し外の世界へ行動し始めるのです。

 

これが再登校のきっかけとなります。

 

ここで注意したいことは、不登校の子の両親に愛情がない、ということではありません。

不登校であったとしても十分に愛情を注いで育てられた家庭は多いです。

 

一方、人にはそれぞれ教育方針があり、例えば、

「ネット環境に慣れさせようとスマホを長時間与えてしまう」

など「愛着の形成」という観点を知らずに子育てをしてしまうケースはあります。

 

また、子どもも愛着が形成の速度も個人差があり、特に発達に困難を抱える子の中には、愛着形成のスピードが遅い子もいます。

よって「愛着がないから親が悪い」ということではないのです。

 

②メタ認知の力の向上

 

「心のコップを自信の水で満たす」という方法のもう一つの良いところは、「メタ認知の力の向上」が可能ということです。

簡単に言うと「自分が客観的にどう見られているのかを把握する能力」です。

 

なぜこの「メタ認知」が重要なのか?

それは、自分の姿・能力を正しく理解して制御できると、

  • 自分の得意なことで目立つ
  • 苦手な勉強は人を頼る

など、自分の生活、成長に適した行動が取れるようになり

「自己肯定感の向上」に繋がり

「自分で動く力」の向上につながるのです。

 

  • 子どもの良さを毎日3つ以上見つける
  • 見つけた良さを、その都度気持ちを込めて伝える

これは、子どもにとって見えなかった自分の良さを知ることができます。

 

  • あなたの姿勢が良いから、私もなんだかしゃんとする
  • 字を丁寧に書くことができる。
  • あなたの笑顔は人を安心させることができる

など、子どもの良さ+「私はこう思う(Iメッセージ)」と伝えることで、子どもは少しずつ自分の良さを把握し、メタ認知の力を高めていきます。

 

特に「〜できる」「〜する力がある」という言葉がけは、具体的な「できる」という体験成功体験とつながるので、自己肯定感の形成に最も必要です。

 

こうして、「メタ認知力の向上」と「自己肯定感の向上」が再登校への力となり、その後の学校生活を継続する力となるのです。

 

次の記事(↓)で、具体的に保護者と教師の対応について紹介します。

不登校への対応② 〜親と教師にできること〜

 

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