反抗し暴れる子への対応

特徴
「やんちゃ」と呼ばれる子には、
- 先生に反抗する子
- いつも友達と喧嘩をしてしまう子
- 自分勝手にふるまう子
- 髪を金髪にしてくる子
色々な子がいます。
そして、多くの子に共通するのは、「自分の気持ちを伝えることが苦手」ということです。
よくある対応として、
- 「なんで、喧嘩しちゃったの?」
- 「何かあったの?」
- 「家でなんかあった?」
と聞いている先生をよく見かけます。
どんな子にも理由があるので、聞く姿勢を持ち、頭ごなしに否定しない。
これは、一般的によいとされている対応です。
(聞くスタンスは基本です。)
ただ、現実にはうまくいかないことがあります。
- 「なんでもないよ!」
- 「理由なんかねぇし!」
- 「うっせぇよ!」
こんな対応で、話しすらできない場面があります。
どう対応したら良いでしょう?
具体的な対応
この対応のヒントは、最初に書いた「子どもは自分の気持ちを伝えることが苦手」であるということです。
つまり、先生は優しく聞くことで心を開こうとします。
しかし、そもそも気持ちを伝えることが苦手なので、聞くことがストレスになって、ますます反抗してしまうのです。
例)
先生「なんかあったの?」
↓
子ども「(えぇっと、昨日、なんか言われて、うんと、嫌な感じで・・・わかんねぇ)→なんでもねえよ!」
つまり
聞くことは大事ですが、話すことが苦手な子には、解決の糸口にならない
ということです。
ではどうするか?
逆のことをします。
思い切り、決めつけて話しかけます!
例)喧嘩ばかりする子
先生「また、お母さんに怒られたんだろ!」
↓
子ども「(お母さんじゃない)違うよ!」
↓
先生「じゃあお父さんに叩かれたか!」
↓
子ども「違う!昨日サッカーで負けてイライラしてたんだよ」
↓
先生「そんなことあったのか〜」
こんな感じです。
もし図星なら反応でわかります。
また、図星でなくても、合っているか?違うか?の2択になるので、思考が整理されて、本音を出させることができます。
ここまで本音がわかれば、あとは詳しく聞き出すだけです。
あえて、断定して決めつけることで、本音を引き出します。
終わりに
これは、臨床心理学でも使われる手法ですが、忙しくて時間がない先生方にはオススメの方法です。
すぐに反応して原因がわかりますし、子どもも考えがはっきりするので、比較的おとなしくなります。
聞くことは大事ですが、常に有効な方法にはなり得ない
と理解しておくと、対応の引き出しが増えます。
保護者の方でも、聞いてるのにうまくいかないな?
と感じる方は試してみる価値はあると思います。
あくまで一つの方法ですが、参考にしていただけると幸いです(^ ^)
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