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知的障害のある子も普通の高校で学ぶ?「インクルーシブ教育実践推進校」とは?

2019/07/20
 
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こんにちは(^ ^) 以前は小学校で教員、現在は放課後デイサービスで働いている、ともはると申します。 このブログは、私が長年子どもと関わり学んだことを紹介しています。 全国の人に「子どもと関わる仕事の楽しさ」を伝えることが目標です!
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インクルーシブ教育実践推進校

障害のある子も、障害のない子も共に学んで生活する「インクルーシブ教育」という言葉が入り話題となりました。

現場では様々な解釈が入り混じり、どう制度化するのか?ということの議論が各自治体で勧められています。

 

 

障害のある子も、障害のない子も共に学んで生活する「インクルーシブ教育」という言葉が入り話題となりました。

現場では様々な解釈が入り混じり、どう制度化するのか?ということの議論が各自治体で勧められています。

 

私の住む神奈川県では前回「特別支援学級の子の将来はどうなるの?」の記事でも紹介した「インクルーシブ教育実践推進校」という制度が始まり、県下では説明会が開かれ周知が図られています。

 

先日、私もインクルーシブ教育推進校の説明会に参加したので、どんな制度なのかご紹介したいと思います。

 

特別支援級の子の将来はどうなるの? 〜人生を見通して子どもの支援を考える〜

 

 

2018年〜パイロット校始動

平成28年度から神奈川県では県立高校改革として、知的障害のある生徒の高校教育機会を拡大するために、インクルーシブ教育実践推進校を3校指定して、取り組みを始めました。

 

「すべての人が相互に、人格と個性を尊重し、支え合い、生き生きと生活できる社会」という共生社会の実現を目指した取り組みです。

 

◆成果

実際にパイロット校の生徒、一般の生徒、先生方、保護者とマイナスな意見はなく、好評とのことです。

 

取り組み内容

 

  • 40名程度のクラスで、知的障害の子も共に授業に参加
  • 授業だけでなく、行事・生徒会活動・部活動など全般的に共に過ごす。

上記を基本として、以下のような取り組みがあります。

 

◆授業

「知的障害のある子でも学べる工夫された授業」を行うために。

  • 習熟度別少人数の学習
  • リソースルームを活用した個別学習
  • ティームティーチング

など多様な学習を用意しているとのことです。

 

◆キャリア教育

3年間を通した「キャリア教育」を行い、

  • マナー・コミュニケーション学習
  • 夏季休業期間を利用した、職場見学やインターンシップ(特例子会社、一般企業、職業技術訓練校など)
  • 地域の特別支援学校や企業・労働関係機関との連携

などの取り組みを通して、卒業後の社会接続に向けて必要な能力を身につけるとのことです。

 

◆相互理解

講演会やワークショップ、そして学校の教育活動全体で、

  • 生徒同士の多様性を尊重する態度
  • 互いの良さを生かして協働する力

を育むとのこと。

また、「個別教育計画」も作成し、適切な運用をしていくとのことです。

 

入学者選抜について

◆募集の対象

  • 知的障害のある生徒
  • 集団での学習・生活が可能な生徒
  • 医療的な配慮を必要としない生徒
  • 60分以内で通学可能な生徒
  • 事前の説明会・見学会に参加し、入学意欲のある生徒
  • 学校生活に取り組む意欲のある生徒

 

県内に14校のうち、通学60分県内の高校を選んで志願できるとのことです。

 

◆詳細

<5〜9月>

  • 募集は中学校の先生を通して申し込み
  • 中学3年生を対象とした、中高連携事業へ参加(学校説明会・授業見学会・学校行事等見学会に少なくとも1回ずつ)
  • 各中学校で進路相談

 

<1〜3月>

  • 志願手続き・面接・合格発表・入学手続き

 

<その他注意事項>

  • 療育手帳などの有無は問わない
  • 各校募集は21名を予定
  • 面接検査を行う(学力検査はしない)

 

個人的感想

説明会を聞いていると、現実的なラインでインクルーシブ校の設立へ動いていると感じます。

 

選抜された学校は、穏やかな高校が多いとのことで、一番心配される生徒間のいじめなどの行動もなかったそうです。

ただし、子ども同士の関係がうまくいくかどうかは、制度もありますが現場の先生の力に左右される面もあるので、14校に拡大した後どうなるのか?ということは、よく見ていく必要はあると思います。

 

また、説明会の会場での質問で「手帳などの有無は問わない」という点について、「生徒が知的障害かどうかの判断はどうするのか?」という意見がありました。

 

これに関しては、担当の方もよくわからなかったらしく「子どもを知的があるとか、ないとかで判断しないようにしてください」という少しズレた回答がありました。

 

おそらく、「知的障害の判断基準」が設けられていないことで、知的障害のない生徒が受験して、「知的障害ではない生徒(情緒級の精神障害の子や学習障害の子など)が抜け道的に受験するリスク」を心配した質問だったのかと思います。

 

もちろん今後は「インクルーシブ」という名の通り、知的障害以外の障害も対象になってくるのかと思います。ただ、今の制度は「知的障害のある子を対象」としているので、そのルールが適切に守られるのか?という意味です。

 

これに関しては今後確認していこうと思います。

 

終わりに

 

インクルーシブ教育の取り組みは、始まったばかりで、今後どうなるかまだまだ予想がつきません。しかし、障害児だけでなく、外国籍の人も増えている今、共生社会の実現に向けて動くのは待った無しの状況です。

 

多様性のある社会づくりに私もできることに取り組んでいきたいと思いますd( ̄  ̄)

 

 

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