【授業案】スモールステップを意識して教える 3年生国語「もうすぐ雨に」

3年生国語「もうすぐ雨に」
3年生で2つ目の物語です。
鈴の音をきっかけに、現実世界と空想の世界を行き来する「ファンタジー」に分類されるお話です。
(全て空想世界のお話は「メルヘン」です。)
このお話では、
- 「起承転結」の物語の基本的な構成
- 登場人物の、行動や気持ちを読み取る力
この2つを身につけます。
目標
【読】各場面で出来事がどのように起こっていくかを押さえ,場面の移り変わりとともに登場人物の行動や気持ちが変化していることを理解して読んでいる。
授業案
①導入のステップ
はじめに「ももたろう」の絵を4枚掲示します。
子「順番違います!」
→子どもたちを指名して並び直す
先生「ももたろうは大きく4つの場面に分かれます。」
→4つの場面の説明
②場面分けの活動
先生「では、『もうすぐ雨に』でも分けられるでしょうか?」
→「めあて」の設定
(挿絵と、書く段落の重要な文だけを短冊にして絵に張っておく)
1段落から、子どもに読ませながら前に掲示していく
先生「ノートに段落の①~⑨の記号だけ書きます。」
「4つに分けるとしたら、どこで分けるでしょうか?
まず自分でわけてみましょう。(個人活動)」
→2分程度
「つぎは、班で相談して答えを1つに決めます。答えは班長さんが黒板に書きに来てください。では班にしましょう。」
→班体系に移動して、相談開始
黒板に、各班で場面が分けられるところに黄色チョークで線を入れていく。
③検討(すべての班が前に書いたら)
各班で違いがでれば、全体で検討する。
- 8段落は結びだと思います!
- トラノスケはもう喋っていません。
- 雨がまだ降っているので、出来事の途中だと思うので、結びではないと思います。
- 「歌声が消えた」って書いてあるから、もう事件は終わっています!
- 「雨がやんで」って書いてあるから、結びは9段落だけです!
もし、全部の班が同じになれば、先生から揺さぶり発問をします。
④まとめ&評価
4つの場面に分けることができたら終了です。
場面分けをグループで検討すると、ほぼ意見が分かれるので自然に意見交流が生まれるのでオススメです(^ ^)
またグループ活動では子供たちの活動量が多くなる分、一人ひとりの評価が難しくなります。
活動系の評価は、できる人だけを行い、学期末にまとめて総合的に見て評価をするというパターンが多かったです。
終わりに
この授業案は準備が多いです(^^;;
でも、この準備一つで3時間分ぐらい使用できますし、子どもの学習理解が進むので準備は大事です(^ ^)
参考になれば幸いです!
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Comment
今、「もうすぐ雨に」の指導を考えています。起承転結の、転と結についてです。
8場面で、確かに雨はまだ降っていますが、歌声は消えています。9場面は、トラノスケの言葉を、「雨が降る前に、大変な仕事をたくさんしてきたから、満足してるよ。今日の仕事は終わったらゆっくり休むとしよう。」ぐらいかなと思います。8場面でもおそらくトラノスケは、聞こえないけれど話しています。多分「もちろん、全部やったけど、以外に手間取ってしまったから、帰り道で雨が降られちゃったんだ。」ぐらいだろうと思います。
すると、8場面と9場面は続けた方が自然のように思うのです。
先生の切り方では、転が78 結が9ですし、おそらく殆どの指導案がそうなっているのだと思うのですが、転が7 結が89で授業ができるだろうかと考えています。