時間を守る習慣を身につけさせる

目次
時間を守る
「時間を守る」ことは大事な生活習慣です。
しかし、チャイムがなっても子どもは授業の準備をせず、立ち歩いています。
時間を守る子にするにはどうしたらいいでしょう?
例えば
1、「席につけ!」と怒鳴る。
→怒鳴っても子どもは「怖い」と思うだけで、時間を守ろうという自発的な行動にはつながりません。
2、「将来苦労するぞ!」と説教をする。
→将来のことを話しても、よくわからない先のことなのでイメージができず心は動きません。
また「説教早く終わらないかな〜」としか思いません。
3、全員が席に着くまで待って、時間を守る大切さを話す。
→一見よさそうですが、時間を守った子を巻き込んで、説教をするので結局不満をもつ子が出ることになります。
上記の方法は、やんちゃな子が多いクラスでは効果は低いです。
実際に現場では、何度も注意しても子どもが時間を守らないので、厳しく怒った結果、学級崩壊につながったケースも多々あります。
ではどうしたらいいのでしょうか?
視点を変える
まず、先生の考え方を変えましょう。
それは、「遅れた子」ではなく「時間を守った子」を見つけましょう。
◆事例
(授業開始時間)
「時間になりました。今、座って準備ができている人は素晴らしいです。100点ですね(^ ^)」
そして、遅れた子には何も言わず、授業を始めます。
すると次の時間は、ほめられるかもしれないので、時間を守る子が少し増えます。
これを繰り返すと徐々に増え、クラスのほとんどが時間を守るようになります。
「怒られるから動こう」よりも「ほめられる側になろう」の方が、子どもは圧倒的に動きます。
前者は、強いストレスの元に動くので、プレッシャーで体や思考が働かなくなる子もでます。
反対に、「ほめられる側になろう」と考えた時のほうが、子どもは素直に動きます。
また、数秒ほめるだけですので、時間もかかりません。
長々とした先生のお話は子どもに敬遠されますので、短時間というだけで効果があります。
そこまでやって、無理な子には個別対応です。
ちゃんとしている子を巻き込んではいけません。
以上が、私がしている「時間を守る習慣を身につける指導の基本」です。
(できるようになったら、次のステップもあります。)
ポイント
しかし、上記に述べたことよりも先にやることがあります。
それは、「先生が絶対に時間を守る」ということです。
先生の中には、「あと少し」と考えて時間をオーバーする先生がいます。
あるいは、授業に遅れてくる先生もいます。
先生が時間を守らないのに、子どもが時間を守ることは絶対にありません。
全国的に有名な先生が、
「休み時間の終了5分前のチャイムはあるのに、なぜ授業には終了5分前のチャイムはないのか?時間を守るのはまず教師からではないか」
と言った有名な話もあります。
子どもの前で先生がズルしてはダメです。
先生は子どもにとって尊敬できる大人であるべきです。
終わりに
昔と比べて先生の地位が下がっていると言われますが、今も昔も先生のとるべき行動は変わりません。
先生は理想の存在であり、子どもに尊敬されるからクラスも安定します!
子どものために無理しましょう。その分、私生活でだらけましょう(笑)
以上!参考になれば幸いです。
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