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【質問箱:授業】 授業づくりの考え方

2018/10/02
 
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こんにちは(^ ^) 以前は小学校で教員、現在は放課後デイサービスで働いている、ともはると申します。 このブログは、私が長年子どもと関わり学んだことを紹介しています。 全国の人に「子どもと関わる仕事の楽しさ」を伝えることが目標です!
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【質問箱:授業】 授業づくりの考え方

質問

1週間後に実習を控えている者です。

 

小4国語「詩を楽しもう」の指導案を考えています。

2つの詩についてそれぞれ踏み込んだ内容を読みたいし、どっちが好きか理由を含めて書かせていろんな読み方があることに気づかせたいしで、とても1時間に収められる気がしません。

いっぱい教えようとして詰め込むのは一方通行の授業になりそうで良くないと思うのですが・・・

あれもこれもとなった時にどのように教えるポイントを絞ると良いのか、教えていただけるとありがたいです。

 

 

回答

授業づくりを始めてやる人によくある悩みですね。

私も何年やっても同じ悩みを抱えていましたが(笑)

 

まず授業を作る際に「教えたいこと」を優先してはいけません。

教師は学習指導要領に提示されている学力をつけるのが仕事です。自分で「こう育てたい」という思いは非常に大事ですが、それは学習指導要領の内容を子どもにつけた上で行う+αであることは理解しておいてください。

 

そうでなければ、日本の義務教育の「学力の保証」が担保されません。

承知とは思いますが、この点を前提に考えてください。

そして「詩を楽しもう」ですが、本時の狙いの設定はどうしているでしょうか?

「何を教えるのか?」を明確にしないと、当然あれもこれもとなってしまいます。逆に言えば、ここを設定すれば授業内容はクリアになってきます。

 

教育における実習なので、かなり自由な指導教官でなければ指導書の目標で授業を作成することをもとめられると思います。

もし指導書であれば、

【関】表現の工夫に着目して読み,詩を読むことや音読することを楽しんでいる。

【読】

・詩の表現の工夫に気づき,音読に表している。

・自分が気に入った詩の感想を,理由とともに述べている。

【言】表現の工夫に目を向け,考えや思いを表現する言い回しや方法,語句を増やしている。

という目標かと思います。(参考:http://www.mitsumura-tosho.co.jp/kyokasho/s_kokugo/keikaku/index.html)

 

ここからは教師の解釈になってきますが、

この単元で重視されているのは「表現の工夫」です。

 

  1. 「表現の工夫」を理解したうえで、どちらが好きか考える
  2. 「表現の工夫」を理解したうえで、音読、詩を読む

 

となります。

これが流れの基本になります。

指導案では2時間扱いなので、1と2で1時間ずつになります。

(質問者さんは1時間で行うとのことなので、あとで代案を書きます)

 

「表現の工夫」とは、指導書の本時目標で示されているのは、

  • 呼びかけ「だがきみ!夏休みよ」
  • 擬人法「夏休みはいってしまった」

です。

 

それ以外にも、4年生のこの段階までに、

  • 繰り返し(反復法、リフレイン)「ぼくは川」「くねって うねって ほとばしり」「あたらしい日へほとばしる×2」
  • 体言止め「くっついて離れない波の音」

 

などがあると思いますので、子どもも気づくことがあると思います。

 

授業の流れですが、指導書通りに行うとすれば、

  1. 詩を読む
  2. 読んで気づいたことを発表
  3. 発表の中から、子どもが気づいた表現の工夫を列挙して、表現の工夫をまとめる=「表現の工夫」を教える(子どもの共通の知識)
  4. 「表現の工夫」を根拠に、どちらが好きか決める
  5. 理由をノートに書いて、発表
  6. 再度、表現の工夫を意識して、読む
  7. 最初の読みと比べて変化したことを共有する

 

などになると思います。

私が考えるときもこのようにシンプルなものにすると思います。

 

私が授業を作るとしたら、

「1~3」「4~7」

で分けて2回授業で計画します。

 

 

 

実際の授業(私がやる場合)

 

1、詩を読む(10分)

それぞれの詩を読む、

追い読み、間違い読み、たけのこ読み、早読み、

など、いろんな読み方をする

 

2、印象にのこった文に線を引く&黒板に書かせる

赤鉛筆で、印象に残った文に線を引かせます。

引いた子から、先生に持ってきます。

 

先生は子どもの教科書を見て、

「いいね〜この文を黒板に書いてくれる?」と、子どもが選んだ文の中から表現技法が目立つ文を黒板に書かせます。

本時のねらいに沿った文を10人ほど黒板に書かせます。

黒板に書かれた文を見て、どう考えたらわからない子も「そうすればいいんだ!」と理解して、チェックし始めます。

 

3、発表

全体で、印象にのこった箇所を発表する

 

わからない子も多い場合は、

「人ではないものを人のように表現している、これを擬人法と言います。」

など先生主導でまとめます。

これは教える知識の部分なので、先生主導で構いません。

 

そして、教えた内容を「まとめ」としてみんなでノートに書きます。

先生は大きな模造紙に書いていくと、次回もすぐに使えます。

 

ここまでで30分ほど(1回目終了30分ほど、残りは漢字や辞書引きなどの常時活動)

 

2回目

 

  • 音読
  • 前回の確認(前回書いた模造紙を出して再度確認)

 

4、「表現技法」を根拠に好きな詩を決める

その場で挙手させて最初に立場を決めます。

もし、決まらない子が多い場合はペアトーク、グループで話し合ってから、

「立ってください」→「決めた子は座ってください」

と言う流れで確認すると、スムーズに決まるかと思います。

(ちょっと焦ったほうが、決断力が発揮されます笑)

 

5、理由をノートに書いて、発表

理由を書く前に、黒板に書く、もしくは掲示しします。

話型①

「私が好きな詩は~です。理由は、・・・だからです。」

 

話型②

「私が好きな詩は~です。理由は〇つあります。

1つは、~だからです。

2つは、~だけらです。

3つは、~だからです。

 

どちらか選んで書かせます。

 

書けた人から、先生にもってきてチェックします。(ここで見ると同時に評価をメモしてもよいです。)

終わった子は、まだの子のアドバイスをするよう指示をしておきます。

 

書き終わったら、全員発表します。(ここで【読】の評価をメモしてもよいです。)

 

7、最初の読みと比べて変化したことを共有する

表現技法を意識して読んでみます。

 

詩の発表が初めての場合は、先生が見本を見せます。

  • 繰り返し→徐々に声をはって強調する様子を表すなど
  • 擬人法→夏休みはどんな人の声になるのか(男?女?大きい?太っている?痩せている?)

そのうえで子どもたちに練習をさせて、最後は一人ひとり読んで終了です。

時間がなければ、挙手性にしてできる人だけでもよいでしょう。

 

 

長々と書きましたが、やるのであればこんな感じで授業を考えます。

授業の作り方にも色々方法がありますが、「学習指導要領」を根拠として、そのうえで力がつく方法を工夫する、というのは前提です。

そして理想は、前提の学力をつけて、なおかつ先生が理想とする教育も実現することです。

 

授業を考えるのは非常に楽しいですので、ぜひ楽しんでやってほしいと思います!(^^)!

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