準備が遅い子どもへの対応

準備の遅い子
- 朝登校してもランドセルを片付けない、
- 移動教室なのに並ばない
- 給食当番なのに着替えてくれない
このような準備が遅い子がいます。
例えば、朝の登校後は、朝学習があります。
※地域によってはないところもあると思いますが「朝学習の15分をモジュールとして授業時間に入れる」とのことなので似たような制度は、どの自治体もあるかと思います。
この朝学習ですが、開始までに朝の準備が終わらない子もいます。
- ランドセルから教科書だすのも一苦労
- おしゃべりが始まり
- ランドセルをロッカーにしまえない
- 先生に昨日の出来事を取り憑かれているように話す
そんな様子なので、あっという間に時間は過ぎていきます・・・
色々急がせる方法はありますが、
次の3つの内どの方法が早いでしょう?(^ ^)
- 「早く用意して~」と促す。
- 「早くしない!」と大声で注意
- 「朝学習はじめま~す」と遅い子をおいて行く
◆回答
1、「早く用意して~」と促す。
→おしゃべりしている子どもには、先生の言葉なんて耳に入りません。
子どもは集中すると何も聞こえなくなります。
2、「早くしない!」と大声で注意
→はじめの何回かはヤバイと思って伝わりますが、すぐに慣れて元どおりです。そしてさらに大声を出して、また慣れて・・・順調に先生の喉は砂漠のように枯れていきます。
と言うわけで、
3、「朝学習はじめま~す」と遅い子をおいていく
がオススメです(^ ^)
◆理由
「準備が遅い」原因は主に
- 片付けスキルが低い
- 周辺環境に影響されている
の2つです。
なので、1の片付けのスキルの問題はどうしようもないので、片付けを教えるしかありません。
そして2の周辺環境ですが、これは「周りがうるさい」と言うことです。
片付けはすぐできる子でも、友達の話に過剰に反応してしまう子は遅れてしまいます。
なので、「始めるよ〜」と言って、開始1分前にプリントを配ったり、課題を提示すれば、周りの子は朝学習に向かうので周りは静かになります。
そうすれば遅れていることに気づき「やべっ!」と急いでくれます。
また、朝学習に集中している間に、片付けが苦手な子へ指導を入れます。
ただ、アドバイスを入れますが、やってあげることはしません。
自分のことを自分でするのは自立に向けての大事な一歩です(^ ^)
以上のことから、私は準備が遅い子の対策は、
「次の活動を始めてしまう」
だと思います。
色々な考えがありますが、遅れている子に「早くしなさい!」と叱っても、その子の能力が上がるわけでもなく、環境が同じ限り叱られ続けるだけになります。
なので1人を叱るより、周りの子を次の活動に進める方が結果的に行動が早くなっていきます。
終わりに
そのほかに方法はありますが、
「叱る」以外の子どもを動かす術をたくさん用意しておく
ことが大切です。
- 注目してくれる言葉がけ
- いつもと違う声のトーン
- 子どもが興味をもって動く課題
- 「やらなきゃ」という気持ちに誘導するクラス経営
正直、大声で叱れば、子どもはすぐに動きます。
しかし同時に
- 先生が怒るから動く子
- 生きる上で大事な自己肯定感の低い子
そんな子を育ててしまいます。
大きな声で叱るのは重大事項と判断したときだけ。
あくまで指導の上での手段としてつかいます。
子どもに振り回され怒ってしまっては、ただの怖い大人です。
「子どもの成長」を一番に考えられるように、していきましょう!
一つの方法ですが参考になれば幸いです(^ ^)
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