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【授業案】2年国語「どうぶつ園のじゅうい」 〜動作化を取り入れた説明文の構造理解〜

 
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こんにちは(^ ^) 以前は小学校で教員、現在は放課後デイサービスで働いている、ともはると申します。 このブログは、私が長年子どもと関わり学んだことを紹介しています。 全国の人に「子どもと関わる仕事の楽しさ」を伝えることが目標です!
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【授業案】どうぶつ園のじゅうい 〜動作化を取り入れた説明文の構造理解〜

2年国語「どうぶつ園のじゅうい」

 

2年生で2つ目の説明文です。

また、小学校で初めて「わたし」という人を中心とした説明文になります。

 

獣医さんの仕事を読み取る中で、

 

①時間に沿って仕事が紹介されている

→時間を表す言葉の読み取り

②一段落毎に「仕事」と「その理由」が書かれている

→「決まった内容を繰り返して書くことでわかりやすく説明できる」という工夫を理解する。

③本文と同じ段落構成で文章を書く

→学んだ説明文の工夫を使えるようにする

 

という流れで単元が進む一般的なスタイルの説明文単元の学習です。

今回は発展的な授業を「動作化」を入れることで、発達障害のある子も参加しやすく、理解しやすい授業に工夫してみました(^ ^)

 

本時目標

【本時目標】事柄を考えながら事例の順序の意図を考えることができる。(読(1)イ)

 

 

「どうぶつ園のじゅうい」の読解は、主に指導要領(読⑴イ)にある、「時間の順序」と「獣医さんの仕事とその理由」を読み取ることがメインの題材です。

一方、指導要領には「『事柄の順序』を考えながら読む」という指導事項があります。

 

今回は、発展の授業として「事柄の順序」を読み取る授業内容の紹介です。

「時間を表す言葉」「獣医の仕事」をまとめた後にやるとよいかと思います(^ ^)

 

本時展開

(最終的な板書)

お話に出てくる動物は「病気が軽い動物から、だんだん重い動物が紹介されている」

という事実に気づく。

また、それによって、どんないいことがあるか考えさせます

(=事実は教えて、それによる解釈は筆者の気持ちを考えさせる。)

 

①最初に登場する動物の写真と、獣医さんの仕事を書いた短冊を掲示する。

 

これを見ると、子どもが「違う!」「順番が!」と気づいてくれます。

 

②おしごとだけならびかえ

先「何か違うの?」

子「違う!」

先「ペンギンさんにしたお仕事はなんだっけ?」

子「飲み込んだボールペンを吐かせてあげました!」

先「いのししさんには?」

子「赤ちゃんがいるか調べました!」

と順番に聞いていく。

誰でもわかるので、なるべく手をあげるのが苦手な子から当てていく。

(やんちゃな子は後でとっておきます^ ^)

 

 

③ゆさぶり発問「動物が出てくる順番は関係ないですよね?(^ ^)」

先「みなさん完成しましたね(^ ^)」

子「うん!」「まって!順番も違うよ!」「ほんとだ!」

先「あれ〜でも、動物が出てくる順番は関係ないですよね?(^ ^)」

子「え〜」「ん〜」「いいのかな〜」

 

この時点では、子どもは事例の順番に意味があることまでは、なかなかわかりません。

そこで提案します。

 

先「だって例えば、目の前で4匹の動物が

ボールペンを飲んだり、

お腹に赤ちゃんがいたり、

はぐきがびょうきだったり、

けがをしたりしていても、

みんな助けるでしょう?

ほら!順番なんて関係ないんですよ!」

 

ここで勘のいい子が気づき始めます(笑)

 

子「まって!順番関係ある!」「そうだ!」

 

ここでめあてを書きます。

 

④相談タイム

ここで相談タイムを設けますが、

  • 一部の子しか気づいてない→班で相談
  • 多くの子が気づいている→お隣同士で相談

と様子によって変えます。

相談は30秒〜1分ほどで十分です。

 

⑤動作化で考える「動物役と獣医さん役になってくれる人?」

先「順番は関係あるという人?」

と事前に挙手で、気づいていそうな子を把握しておきます。

 

先「では、実際にやってみましょう!」

子「?」

先「前で動物役の人が4人並んでください。そして獣医役の人は、最初に助けたい!と思う動物のところに言ってください!」

 

 

ここでまで聞くと、「はい!はい!」と手をあげてくれます。

目立ちたがりのやんちゃくんの活躍場面です(笑)

 

全員教室の前に集合します。

そして、いのしし、さる、ワラビー、ペンギン役の4人を指名して、黒板の前に並んでもらいます。

先「動物になって、獣医さんに助けを求めてください(^ ^)」

 

  • いのしし「お腹重いわ〜」
  • さる「痛いけど、苦いのは嫌!」
  • ワラビー「はがいでぇよ〜」
  • ペンギン「く、くるしい・・・ボールペンが・・・」

 

迫真の演技をしてくれます(笑)

先生は獣医さん役の子を一人選びます。

 

先「では、獣医さん一番最初に誰かを助けてください!」

すると、獣医役の子は、まずペンギンのところへ駆け寄ります。

(もし別の動物に行こうとしても、周りの子が「違う!こっちこっち!」と誘導してくれます(笑))

 

先「なんでペンギンさんから助けたんですか?」

子「だって一番苦しそうだったから!」

と、理由を言ってもらいます。

 

 

こうして順番に助けていくと、

  1. ペンギン→一番苦しそう
  2. ワラビー→はぐきが腫れていて暴れるほど痛い
  3. さる→痛そうだけど、薬を飲めば治る
  4. いのしし→今すぐ危ないわけではない

という順番で助けます。

この場面は、動物役の子の迫真の演技と、獣医の子の応援にクラスが1つになります(笑)

 

⑥事例の説明の意味に気づかせる

先「みんなが考えた順番はこれですね〜あれ?教科書と順番が違いますね〜」

子「たぶんだけど、教科書は病気が軽い動物からのってるんじゃないですか?」「同じです!」「おぉ〜」「たしかに!」

先「そうだね、でもどうしてかな?(^ ^)」

 

(ペアトークや班で相談をする)

 

子「獣医さんもいろんな仕事があって、大変だなってことがわかるからだと思います。」

子「獣医さんが、だんだん大変な病気の動物を治す、というお話のほうが盛り上がるから、いのしし〜ペンギンの順番になっていると思います。」

 

先「なるほど!」

 

 

終わりに

今回は、順番に法則性があることに気づき、その順番の効果を筆者目線で考えよう、という授業です。

発展的な授業ですが、動物役と獣医役という動作化を取り入れることで、理解しやすくなっています。

 

説明文の単元は最終的には、子供たちが「説明の工夫」を作文で使える「技術」として身につける必要があります。

よって、このような筆者目線から考える説明文の工夫の理解は、低学年のうちに1回はやっておいて損はないと思います。

一つの例ですが、参考になれば幸いです!

 

また、「どうぶつ園のじゅうい」の単元の中のもう一つの授業も以下の書籍に掲載させていただきました(^ ^)

 

 

なお今回も桂聖先生の「教材に「しかけ」をつくる国語授業の10の方法」を参考にさせていただきました(^ ^)

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