【教育観】ヘンリー・フォードの言葉

【教育観】ヘンリー・フォードの言葉
好きな言葉
T型フォード:1908年に発売された車で、今よりはるかに人口の少ない時代に発売されたにも関わらず、1500万台という世界で2番目の販売台数を誇る車。
これを世に出したのが「自動車王」と言われた、ヘンリー・フォードです。
このフォードの言葉で一つ私が大好きな言葉があります。それは、
「何が欲しいかと顧客に尋ねたら『足の速い馬』と答えていただろう」
という言葉です。
伝えたいこと
フォードの生きた時代は移動手段が馬がメインでした。
そんな時代にもっと速い移動手段を考えても「足が速い馬」という発想しかでません。
フォードは、ガソリン車という今までにないものを世に出すことで、「足が速い馬」以外の欲しいものを、顧客に気づかせたという話です。
教訓
この話の教訓は
「人は『自分が何をしたいのか』『何が欲しいのか』ということを本当の意味では理解していない」
ということです。そして、何をしたいのか気づくのは、それを実際に目の前にした瞬間であるということです。
先生になってから・・・
私は、教員になってこの言葉の教訓の大事さを、非常に実感しています。
それは、私自身が子供をどのように育てたらいいのか、本当のところで理解できていないからです。
(日々子どもと向き合っている人間としては、なかなかひどい言葉とは思います(笑))
私は先生1年目は、よくわからず目の前の仕事に没頭していました。
授業を考え、事務仕事をし、宿題テストの丸付けをし、トラブルに対処し、保護者対応、成績表作成・・・と、目の前のことで一杯でした。
ギリギリのところで仕事をこなして、なんとか1年間終えました。
2年目になると要領を覚え、少し楽になりました。子供も一年目よりは成長させられた実感がありました。
そんな中、余裕ができたので専科の先生の授業の時間に、先輩に授業を見学させてもらいました。
すると、私のクラスとは授業、子供の動き、教室環境などどれも全然違いました。
私は反省して、先輩方の授業をどんどん見学しました。
そして、今まで知らなかった指導をたくさん学びました。
まさに、私自身が、何がどう育てていいのか、わかっていなかったのです。
そして、たくさんのことを知れて3年目は、もっと自分の理想とするクラスへ近づくことができました。
また3年目は、事務仕事を効率的に行う先輩と出会い、残業だらけだった仕事を効率的にすることができました。
そして、3年目の夏は初めて学校外の自主参加の研究会に参加しました。
その時の衝撃は今でも覚えています。
全国の先生方の学級の子供達は、もはや私の概念には一切ないほど高いレベルでした。
- 笑顔で全員手を挙げて、夢中で授業に参加している子供たち
- 大人でも書けないような評論文を、次々に書いていく子供達
- 子供達が全国大会並みのスピードで走るリレーの授業
- 知的障害があるにも関わらず、テストで100点を取らせる授業
今までの私の指導は、ただ決められたことを子どもに教えていただけで、子どもを成長させていなかったことに気づきました。
そうして「教育」の目標が変わりました。
終わりに
長々と書きましたが、言いたいことは
「私自身の今の理想の授業や子供達が、本当に一番いいものかは、わからない」
ということです。
だから私の理想を広げる可能性があることにはできるだけ参加して、取り組みます。
そして、自分の実践にしていきます。
最終的は、私もフォードの立場になりたいですが、まだまだ実力不足でゴールのかけらも見えない状態です(^^)
しかし、
- 知らない実践
- 海外の教育
- 別の学問
など、自分を広げる学びがたくさんあります。
子どもを成長させられる先生であるために、常に学び続ける人間でありたいと思います(^ ^)
以上です!
Comment
ヘンリーフォードは僕が好きな起業家です。
農家出身で教育は小学校までと恵まれた環境とは言えませんでしたが、
自動車の大量生産を実現し、一代で巨万の富を築きました。
トーマスエジソンの友人、週休二日制の発案者として有名です。
総資産額は現代の価値にすると、20数兆円にもなると言われています。
この金額はお金持ちで有名なビルゲイツのはるか上をいきます。