子どもの行動を記録する

子どもの行動を記録する
子どもの特徴
私は子どもに関わる仕事をするようになってから、常に子どもの様子を記録するようにしています。
毎日見ているだけで、様子を全て覚えている素晴らしい記憶力の持ち主の方もいますが、私はそんな頭脳はないので、
- 些細な出来事
- トラブル
- 仕草や口癖の傾向
など、端からどんどん記録していきます。
それは、子どもの傾向を客観的に判断したいからです。
子どもの情報は主観的な情報に偏りがちになります。
以前担当していた先生の記録を見ても、実際に会うとかなり違うことが多々あります。
- 要注意と引き継いだ子が、実は良い子だった
- 真面目な子と引き継いだ子が、トラブルをよく起こす子だった
ということはよくあります。
子どもは大人によって対応を変えるので、主観的な情報は時に間違った先入観を与えてしまいます。
なので、日々の様子を記録して、
「〜の時は、◯◯の行動が多い」
など、出来るだけ客観的な情報を集めることで、引き継いだ後も役立つ情報になります。
記録すると・・・
毎日記録して、いくと色々な傾向が見えてくることがあります。
授業中や遊んでいる時、おしゃべり中などの出来事や気づいたことを記録していきます。
- A子は、特定の女の子の近くにいるとよく動く
- B君は30分以上学習では集中力が切れる
- C子は「ん〜〜〜」と言ったあとに、嘘をつく
- D君は、友達と話したくなると友達の肩をつねります。
- E子は「先生大好き!」と言った後に勉強をサボろうとします
だんだんと記録を見ていると、その子の様子がわかってきます。
環境を変えていく
それを続けていくと、
- 子どもが考えていること
- 調子が良い時と悪い時の違い
などがわかってくるので、子どもたちに合わせた授業、遊びを考えることができます。
また環境調整も重要です。
- 座席
- 掲示物
- 学級通信の内容
- 授業の展開
- 学級ルール
- イベント
など、子どもに合わせて少しずつ変えていくと、それだけで子どもの行動も変わることがあります。
どんな子どもにも最高の環境というものはありません。
だから子どもの様子を記録して、傾向を把握することで、最高の環境に近づけることができるのです。
終わりに
甘やかしじゃない?と言われそうですが、現時点で上手くいかない子に合わない環境で我慢させても成長しないのはわかっていただけるかと思います。
些細なことから記録してみると、何が発見があるかもしれません。
一つの方法ですが、参考になれば幸いです(^^)