係活動をおもしろくしよう!<基本ルール>

係活動実践
係活動の方法を聞いてくださる方が多いので、私の実践した係活動の取り組みを紹介します。
まず、低学年の担任の場合は、係活動と当番を同じにして取り組んでいます。
一般的に言う
「あれば学級生活が楽しくなったり、便利になったりする、創意工夫を生かすことができる活動」
と言う係活動はまだ行いません。
低学年のうちは、
「少人数のグループで助け合いながら、楽しく学級生活を支える活動」
と考えて、当番活動とセットにして取り組んでいます。
(例えば、黒板係や配り係などです。)
なので、子供たちは毎日活動があるので、やる気が停滞することもなく、笑顔で取り組んでくれています。
一方、中学年以上の「クラスを楽しくするために自主的に行う活動」としての係活動を行います。
以下こちらについて書いていきます。
◆会社活動
私が実践している係活動は、いわゆる会社活動と言われるタイプの係活動です。
係活動のルール
- 子供がやりたい活動を提案する
- 先生に伝えて、会社のポスターを書く
- 一緒にやりたい子がいたら入社可能
- 会社の人数は何人でも良い
- 人数が増えすぎたら、会社を分けてもよい
- いくつ会社に所属してもよい
- 活動が滞ると倒産の可能性あり
- 倒産後、再度会社を立ち上げてよい
これが基本のルールです。
◆ポイント
よくある活動ですが、私は係活動には「倒産と新会社の立ち上げ」が大事だと思っています。
1学期は同じ係で固定する、という方法もあります。もちろん、うまくいった会社は、定期的に活動を行います。
一方、目的が
「自主的にクラスを盛り上げるために、創造的な活動をする」
なので意欲やアイデアがあれば、我慢せず倒産と会社立ち上げを行い、すぐに行動できる方がいいとも考えています。
また、社長(リーダー)も決めますが、学期で常にリーダーが同じだと、それ以外の子はリーダーになれません。
最初は意欲があったリーダーも、数ヶ月もすると疲れたり飽きたりします。
この状態になると、何かしらのテコ入れが必要になることがあります。
しかし、滞った会社は倒産して違う活動が始まると、新たなリーダーが生まれ、フレッシュな気持ちで取り組めます。
なので、リーダーは頻繁に変えた方が良いというのが私の考えです。
これは、とある企業の取り組みで、
「部署を作って上司と部下の立場を固定化するよりも、プロジェクトごとにチームを組み、その都度チームリーダー(期間限定リーダー)を立てる」
という話から、ヒントを得ました。
メリットとして
- リーダーは期間限定だから集中して実力を発揮する
- リーダーを経験する機会が増える
- 部下は上司と合わなくても、期間が決まっているので心理的負担が減る
などのことから、係活動は子供の思いに沿って柔軟に変更できるシステムが良いと思ったので、係活動は学期で固定ではなく、常に倒産と設立が可能にしてあります。
一旦初めたものの、考えが合わず活動がうまくいかない、などやってわかることもたくさんあります。
そんな状況で、残り数ヶ月我慢して続けるよりは、改善策を考えて新しく会社を立ち上げた方が、子供もモチベーションが高まりますし、色々な友達と関わることもできます。
活動が回らない→振り返り→新しく計画→次の会社の設立→成功した活動は続ける(PDCAサイクルを回すイメージでやっています。)
終わりに
以上が私が考える係活動の基本です。
一つの例ですが参考になれば幸いです(^ ^)
PS:その他係活動の実践はこちら
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