行動ではなく結果に目を向ける

行動ではなく結果に目を向ける
結果から・・・
子どもの対応に悩まされることがあります。
しかし、子どもの行動は原因は大人からみて理由がわからないことも多いです。
そんなときは、原因を想像するのではなく
「結果をもとに考える」
という手が有効なことがあります。
事例①
例えば
「A君は、授業中に先生を挑発して授業を妨害する。先生は挑発を止めようと、厳しく注意をしたり、時に優しく諭したりするが、A君は変わらず挑発を続ける。」
という問題行動があったとします。
行動が変わらないときは、
「原因が分からなければ対処のしようがない!」
と思い
- 先生との関係ができていないのか?
- 家庭に問題があるのか?
- クラスで居場所がなく、先生に構って欲しいのか?
など色々原因を探ろうとします。
もちろん大事なことですが、原因だけを考えると可能性が多すぎて解決に向かわないこともあります。
一方、結果に目を向けた場合、
行動:「先生を挑発する」
結果:「先生が色々喋り始めて、授業が止まる」
という結果が見えてきます。
そして、結果が毎回同じであれば、対策ははっきりしてきます。
例えば、先生が、
「挑発を相手にせず、授業を続ける」
という対策をとれば、子どもは挑発をしても意味がなくなるので、結果的に挑発行為が減っていく、と考えられます。
あるいは、
「授業では相手にせず、休み時間に話す」
という対応をすれば、
「授業は止まらず、かつ 休み時間に遊ぶ時間がなくなる」
と結果が変わります。
もちろん、この対応が有効かどうかはやってみなければわかりません。
ただ、一つの行動に対して原因を考えると、対策の選択肢が多くなります。
一方、結果を考えると、起こった事実は一つなので、対策が比較的に明確になることが多いです。
クラスの担任は、何十人もの子供を担当するので、一人の子に費やす時間がどうしても短くなります。
そんな中で、短時間で対策を考えるには「結果から考える」のは一つの有効な方法かと思います。
これは問題行動ばかりではなく、一見普通な行動にも適応できます。
事例②
「いつも先生の手伝いをしてくれる子」
がいたとします。
一見とてもいい行動です。
しかし、その結果を考えると
「休み時間に友達と遊んでいない」
という結果が見えることもあります。
つまり「クラスでの人間関係が築けていない可能性」に気づくことができます。
終わりに
このように行動の結果に目を向けると、今まで見えなかった問題を見つけたり、解決策を発見できるかもしれません。
あくまで一つの方法ですが参考になれば幸いです(^ ^)