子どもが「◯◯菌」とバカにしていた時の対応

子どもが「◯◯菌」とバカにしていた時の対応
質問
こんばんは。
先日クラス(四年生です)で事象が起きたのですが、そのときの自分の対応が良くなかったのでは?と悩んでいます。
<事象について>
休み時間に、男の子数人がある女の子の机にさわったあと、ニヤニヤしながら別の子とタッチし合うような遊びをしているのを見ました。
俗に言う菌の付け合いのような行為です。
その場面を見た瞬間怒りが爆発して「今何した!!」と思わず怒鳴りつけました。
固まる男の子たちと周りの子たちが見えてハッと我に帰り、とりあえず全員席につかせて、男の子を一人ずつ廊下に連れ出して話を聞きました。
曰く、悪ふざけでやったとのことで、もう2度としないことを約束して謝らせました。
女の子は前にも同じようなことがあったらしく、泣きながらそれでも一応謝罪を聞いていました。(女の子は周りから疎まれがちな面があります)
許してはいけない行為だと思い、思わず怒鳴りましたが、そこから先の指導はしりすぼみになり、正しかったのかどうか、女の子を余計に傷つけたのではないかと悩んでいます。
どう指導の流れをもっていくべきだったでしょうか。また、今後の学級経営でこのようなマイナスなことが起きないようにするには、どうしたらいいでしょうか。
まとまりのない文章で申し訳ございません。アドバイスいただければと思います。
回答
よくある「◯◯菌トラブル」のケースです。
質問者さんの指導の良し悪しは事者でない私にはわかりません。
質問者さんがその現場を見て怒ってしまうのはわかります。それだけの対処が必要なケースです。それで子どもたちが反省して、やらないのであればいいかと思います。
私の場合
もし私ならどうするかという話です。
私は「〜菌トラブル」は明らかにいじめだと思います。よって、子どもを個別には見ないでクラス全体で「〜菌」の行動がいいかどうか考えます。
当然クラス全体の合意で「やってはいけない行動」になるので、もし次に人を「〜菌」と呼べば、
- クラス全体を敵に回る
- 周りの子が傍観者とならず止める空気ができる
といういじめ防止の体制ができます。
子どもと先生の一対一の問題にしてしまうと、「先生を何とかすればいじめても大丈夫」という環境をつくってしまいます。
そうではなく、客観的に見て
- 「自分はいじめている」
- 「いじめるとクラス全員を敵に周すことになる」
という空気を作ることで、最大の抑止力となります。
「人に対して『〜菌』と呼んでバイ菌扱いする」というのはいじめ以外何者でもないと私は思うので、最大限強力な抑止力となる方法を発揮して止めます。
これとプラスして別の視点で考えれば、そもそも子どもがいわゆる「立場の弱い存在を虐げる」と言う行動を取るのは、授業や特活、趣味など真っ当な活動で満たされていないので楽しくない、と言う状態ということです。
なので、質問者さんの授業レベルの向上、係活動やお楽しみ会、そのほかの特別活動の充実、子ども同士の情緒的な繋がりの強化を、同時に行わない限り、また同じことは発生すると思われます。
人は押さえつけるだけでは行動を変えることには繋がらないのです。
というのが読んだ限りの印象です。
あくまで私の意見なので、参考まででお願いします。