給食の準備が遅い子への4つの対応

給食の準備
どうすれば子供の給食の準備が早くなりますか?と質問をいただいたので、書いてみようと思います(^ ^)
給食の準備の指導ですが、
- 時間の見通しを持たせる。
- 配色の仕方
- 当番の役割
- ほめる
の4つを意識しています。
4つの給食指導
①時間の見通しをもたせる
学年にもよりますが、
①3分で、白衣、帽子、マスクの着用、手洗い、廊下に並ぶ
②12:30までに配膳完了
の2つを子供に意識させています。
ただ「準備をしましょう」というと、子供は各々のペースで行います。
最初に見通しをもたせると、動きの遅い子も「もう少し急がなきゃ!」と、頑張ってくれます。
②配食の仕方を教える
配膳台に食缶、食器が用意できれば、子どもの後ろに立って配食の指導をします。
- おたま、しゃもじの使い方
- 一人分の目安
など、を教えます。
最初はゆっくりですが、徐々に慣れてきて、数ヶ月すればスムーズに早くできるようになります。
メニューによって、早く配れたり遅くなったりするので、12:30までに用意できれば合格、としています。
③当番の役割
基本ですが、誰が何の役割なのか、はっきりさせることは大事です。
今何をすればいいかわからないと、迷って動きが遅くなります。
そして、自分の役割が終わったら、すぐに着替えて席に着く、ということまで指導をしておきます。
④ほめる
1〜3の指導をしたら、しっかり「ほめる」ことが大事です。
4月の最初から早く行動した子、あるいは寄り道せず、まっすぐ行動した子もほめます。
そうすることで、初めに「給食の準備は余計なことをせず、すぐにやるもの」とイメージをつけます。
また、配食が上手にできたら「上手ですね!」とほめます。
ほめずに、ずっと指導ばかりしていると、子どもは嫌になってやる気と共に行動が遅くなります。
3ほめて1指導といったところでしょうか。
なお、1の①の段階で、完全にふざけて3分で準備できない子がいることもあります。
だいたい、やんちゃ君です(笑)
その時は、その子を置いて出発します。
すると「ヤベェ!」といって急いでくれます(笑)
ただし、その子に指導はしません。
「先生は言ったことは必ず守る」と覚えてくれれば充分です(^ ^)
それよりも、真面目に準備をして時間に間に合った子をほめます。
そのうち、やんちゃ君も稀に早く準備をすることがあります。
その時に、
「一番だね!準備が早いね!偉いね!」
とほめて、認めます。
すると、次から、だいたい1番で準備をしてくれます(笑)
今私のクラスは、やんちゃ男子が一番最初に廊下に並んでます。
「みんな!早く準備して!」
と声もかけてくれます(笑)
◆ポイント
1〜3は、よくある指導ですので、続ければ徐々に早くなります。
大事なことは4の「ほめる」です。
最初はほめていたのに、大体覚えたところで、ほめなくなる先生が結構います。
しかし、覚えたあとこそ、慣れてスピードアップができるチャンスです。
終わりに
おそらく秋になれば、スピードも十分習熟してくるので、大きくほめることは減らしていきます。ここはクラスの実態で変えていいと思います。
掃除や給食は、授業では身につかない力を鍛える絶好の機会です。
掃除や給食をクラス経営の柱にする先生もいます。
ただ、掃除や給食は、子どもにとって「学校のルールだからやるもの」であり、決して「やりたいからやっているわけではない」ということは認識しておくといいかと思います。
どんなに掃除給食の意義を説明しても、本当に意欲をもって取り組む子は少数です。
だからこそ、意義を伝えると同時に、真面目にやる子をほめることが大事だと思います。いきなりはできませんが、徐々に変わっていきます(^ ^)
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