気持ちのコントロールが苦手な子どもへの対応

気持ちのコントロールが苦手な子
- 友達と喧嘩をしてしまった。
- 何か自分の思い通りにいかなかた。
そんなとき、ついイライラしてしまい、トラブルも起きてしまいます。
しかも、本人もよくわからずイライラしてます。
そんな子にどう対応すればいいでしょう。
ラベリング
こんな時に使えるのが「ラベリング」と言う方法です。
これは、わからないものに対して、定義づけしてあげることで、その気持ちを言語化して理解させてあげる技術です。
(以前紹介した「子どもにマイナス言葉を教える」↓)と同系列の方法です。
特に語彙の少ない幼稚園や小学校の段階、あるいは国語が苦手な子供などは、自分の気持ちを言語化できないために、感情を制御できなくなることがあります。
事例①
例えば、Aくんの図工の作品を、友達のBがうっかり壊してしまった。
それを見て、壊された怒りでAくんは叩いてしまった。
こんな時に、いきなり「叩いちゃダメでしょ!」と叱るのではなく、
「大事な作品が壊れて『悲しかった』よね」
と子供の気持ちを「悲しかった」と言語化してあげます。
この言語化を「ラベリング」と言います。
そうすると、子供は今の気持ちを「悲しい」と記憶します。
人は自分の気持ちが言語化できると、モヤモヤした気持ちがスッキリして冷静になることができます。
その後で「悲しくても、友達を叩いてはいけません」と伝えれば、
「悲しい=叩かない」
と覚えてくれます。
当然、子供の行動を言語化するので、先生はちゃんと状況を把握することが大事です。
事例②
男の子が友達の女の子を見て、
「ドキドキする。胸が痛い。なんかずっと見てしまう。」
と言う状況があったとします。
男の子は、何が起きたのか分からないので、軽くパニックです。
そんな時に「その子が『好き』なんだね」と伝えると、途端に
「これが『好き』ってことか・・・」
と理解して、冷静になります。
これも「ラベリング」です。
終わりに
気持ちを言語化できる力のある子は、だいたい落ち着いて行動できます。
感情を正しく把握できるので、混乱することが少ないからです。
また、言語化する力がなくても、先生や友達と関わって第3者が教えてあげたり、気づかせたりすれば同じように落ち着いていきます。
なので少し荒れたクラスでも、友達とのコミュニケーションが多いクラスでは、気持ちの言語化が進みクラス全体が落ち着いてきます。
もし似たような状況があれば、使って見てはいかがでしょうか?
一つの方法ですが参考になれば幸いです(^ ^)
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