なんでも「死ね!」と言ってしまう子への対応 〜マイナス言葉を教えよう〜

指導をしても・・・
「死ね!」「うざい!」
望ましくない言葉をたくさん使う子がいます。
「そんな言葉を使ってはいけません!」
と必死に注意しますが、なかなか直りません。
そんなときどうすればいいのでしょう?
具体的な対応
当然、嫌なことがあるという前提があるので、まずは嫌な思いをしないよう配慮をすることが必要です。
それに加えて指導したいことは、
「マイナスの言葉を教える」
です。
理由は、その子がマイナスの感情を表す言葉を「死ね!」「うざい!」など少ししか知らない可能性があるからです。
- 少しぶつかったら、「死ね」
- 友達に驚かされても、「死ね」
- 喧嘩したら、「死ね」
「死ね」の言葉で全ての嫌な気持ちを表すので、嫌なことが全て「死ね」の感情に変換されてしまいます。
そこで、
- 「怖い」
- 「痛い」
- 「イライラした」
- 「驚いた」
など、マイナスの言葉のレパートリーを教えて広げます。
すると、結果として「死ね」以外の言葉で自分の感情を表現できるようになります。
- 少しぶつかったら、「死ね」→「痛い」
- 友達に驚かされても、「死ね」→「驚いた」
- 喧嘩したら、「死ね」→「イライラした」
言葉が使えると、自分の気持ちも伝えられるので、トラブル回避にもつながります。
実際の指導例
例えば、「友達にぶつかってキレた」という場面では、
まずは、落ち着かせてから
- 「よく我慢したね」(まず認める)
- 「ぶつかったら痛たいよな!」(共感し、同時に今の状況は「痛い」と教える)
- 「痛かった?」(子供が理解するまで、優しく質問する)
その子が「痛かった〜」と言えば、その子は「痛い」という体験と言葉が結びつきます。
一度で無理でも何度も繰り返すと、同じ場面でも「痛い」という感情を覚えているので「キレる」ことはなくなります。
私が受け持った子で、4月に「死ね」とキレてばかりだった子も、夏休み前には落ち着いて指導が入るようになりました。
終わりに
口が悪い子、乱暴な子にも色々原因があります。
一方的に叱るのではなく、原因と改善策を考えて動くことを意識したいと思います。
あくまで1つの方法ですが、参考になれば幸いです!
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