【教育ニュース】「さん付け」で呼ぶのは効果があるの?

「さん付け」の動き
“さん付け”も?近年、増加する小学校での「あだ名禁止」に様々な声
「お友達は『~さん』と丁寧に呼びましょう。先生も皆さんを『〜さん』と呼びます。」
ここ10年ぐらいで、小学校教育で全国に広まった取り組みです。
「~さん」と相手を敬称で呼ぶことで、
- 相手を尊重する気持ちをもたせる
- 変なあだ名をつけられることがなくなりトラブルが減る
- 喧嘩をしても、「~さん」と相手を読んでいると、感情が高ぶらず落ち着いて対応できる
- 男女に差がつかない
- 子どもを呼び捨てにする怖い先生もいなくなる
などの効果があるとされます。
この制度が始まったときは、違和感をもつ先生、保護者が続出しました。
- 「互いに、あだ名で呼び合うことで仲が深まる」
- 「変な距離感ができる」
など、否定的な意見もありました。
私は保護者から「頼むからそれだけはやめてくれ!」と懇願されたこともあります(^^;;
効果は?
では実際の効果は?と言うと、けっこう効果はあると言われます。
※実際のところは、「さん付け」の効果があるのか、ないのか誰も検証をしていないのでわかりません(^^;;
日本の教育は「効果の検証」をしない(教育大学に検証の方法を知っている人がいない)ことは大きな問題かと思いますが、これは別の話です。
担任時代は、自治体の指導主事が
「先生があだ名で呼んだり、子ども同士で『さん付け』が出来ていない学校は荒れている」
とよく聞きました。
逆に荒れている学校で、「さん付け」の取り組みを始めると、数年で落ち着いた。
という話はよく聞くので、真偽はともかく効果は出ているようです。
実際のクラスでは?
授業中や先生の前では入学したときから「さん付け」が当たり前なので、特に子どもも違和感はないようです。
私が小学生時代は変なあだ名をつけて喧嘩をする、というケースは多かったです。
しかし、担任時代は、「あだ名」で喧嘩をするというケースはかなり少なかったので、その点で効果は出ていると言えそうです。
※たまに大学付属の小学校に行くろ、先生が全員呼び捨てにしていて驚きました。
ただ、よく考えれば昔はそれが普通だったな~と思います。
結論
色々賛否両論ですがおおむね好評の制度なようです。
呼び方一つで、トラブルもなくなり、子どもも大人も平和に過ごせるのであればお得で良い制度だと思います(^ ^)
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