夏休みの宿題を出さない子への対応

目次
夏休みの宿題を出さない子への対応
夏休みの宿題
- 絵日記
- 自由研究
- 読書感想文
- 国語と算数の復習プリント
- お手伝いカード
など、夏休み明けの初日は、子どもたちが夏休みの宿題を持ってきます。
一方で、宿題をいつまでも持って来ない子もいます。
子どもにも理由はありますが、放置するわけにはいかないですし、出来ればちゃんと持ってきてほしいものです。
一体、どうすれば良いでしょう?
夏休みの宿題を全員集めるために
持ってこない子に「持ってきなさい!」と怒るのは簡単ですが、出来れば自主的に持ってくるのが理想です。
①チェック表に記入する
宿題を出した子には、チェック表に記入させて、「誰が何を持ってきていないか?」をはっきりさせておきます。
②持ってきた子を褒める
忘れた子に個別に声をかける前に、まずは持ってきた子を褒めます。
先生の立場にいるとつい、
- 「宿題を持ってくるのは当たり前」
- 「宿題を忘れのはいけないこと」
という価値観になってしまいます。
しかし子どもは夏休みの間に学校から出された課題を真面目にやってきているのです。
まずは、しっかり持ってきた子を褒めましょう。
例)
チェック表を見ながら、
先生「〜さん、〜さん、〜さん・・・」と点呼して立たせます。
そして「今読んだ人は、宿題を全部忘れずに持ってきました。とても偉いですね(^ ^)」
とほめた後、
「まだの人は早めに持ってきてくださいね(^ ^)」
と一言添えます。
こうすることで、忘れた子は、
「やばい!」
「先生は全部記録して、見てる!」
とプレッシャーを感じて、家で用意をします。
③次の日も褒める
次の日の朝も、出した子を確認します。
昨日褒める&プレッシャーを与えたので、7〜8割の子は持ってきます。
そこで、ちゃんと持ってきた子を褒めます。
前日と同じ方法でも良いですし、夏休みの間に子どもに手紙を書いた人などであれば、宿題を出した子から、手紙を渡しておくのも良いでしょう。
「残暑見舞い渡すよ〜」などでも良いと思います(^ ^)
④子どもにいつまで持ってくるか決めさせる
2日連続で褒める&プレッシャーをかけても持ってこない子は、個別に声かけをします。
その時に、
「早く持ってきなさい!」
と叱るのではなく、
「いつまでに持ってきますか?」
と、自己選択をさせると良いです。
持ってくるだけの子は「明日持ってきます!」と言いますし、
宿題を今やっている途中の子は「来週までには持ってきます!」と自分の状況を考えて答えます。
⑤家庭に連絡
ここまでやって持ってこない場合は、何か事情もあるかもしれないので、ご家庭に連絡します。
家にいると気が抜けてうっかり忘れる子も多いので、お家の人から声をかけてもらうと効果的です。
⑥それ以上は追求しない
「個別に声もかけて、お家にも連絡して、それでも持ってこない」というのであれば、そこで対応は終了します。
- 何か悲しいことがあった
- 夏休みの間に病気で楽しみにしていた旅行にいけなかった
- 塾の夏期講習が忙しくてそれどころではなかった
色々理由は考えられます。
それ以上無理に叱っても子どもを追い詰めても、心理的にも信頼関係的にもマイナスの効果しかないのです。
また、宿題といえど、学校の管理下で行うものではないので、先生も無理に責任を負うことも感じるも必要ありません。
終わりに
夏休みの宿題を必死に集める先生の言い分に、
- 「一人だけ特別扱いはできない」
- 「周りの子からクレームが来る」
という言葉を聞きます。
しかし、それは先生が「全員同じ」を子どもに強制しているからです。
子どもが、
- 「自分が怒られたのにあいつだけ怒られないのはおかしい」
- 「忘れた子のせいで、先生が怒って雰囲気が悪くなる」
と理解しているから、
「先生!〜くんだけ持ってきていないのはおかしいです!」
というクレームが入るのです。
私が紹介した上記の対応は、すべて「褒める」「質問する」などで、「叱る」という行為は入ってません。
そして、持ってきた子は「宿題を持ってきてよかった!」という体験したしません。
だから宿題を持ってこない子がいても「まだ持ってこないの?先生の手紙もらえないよ〜」と思う程度で、クレームも言いませんし、忘れた子を蔑むこともありません。
結論を言えば、先生が気にしなければ、子どもは「他の子が宿題を出したかどうか?」なんて気にならないのです。
夏休みの宿題は、子どもが休みの間に努力した成果です!
ぜひ、子どもを褒めて、認めて、成長させるためのものにして欲しいと思います(^ ^)
以上です!