【日記】来賓席から運動会を外から見て 〜運動会の効率化〜

目次
【日記】運動会を見て
日記
今までいろんなテーマで記事を書いてきましたが、テーマもだんだん底をついてきました。
日々を過ごす中で感じたことをつらつらと書く形式も良いかなと思い始めたので雑談日記を書いていこうと思います(^ ^)
元勤務校の運動会
先月、昨年度まで勤務していた運動会を見てきました。
今まで運営する側だったので、余裕をもって運動会を眺めるのは初めての経験でしたが、一言で言うと
「こんなに楽しかったのか!」
という印象です(笑)
運営側の時は、子どもの安全に目を配りつつ、プログラムに沿って子どもを動かし、競技の合間にラインを引き、道具を準備し、徒競走の審判をして、騎馬戦や組体操の補助をして・・・とにかく余裕がありませんでした。
しかし、外からなんの責任もない状態で眺めると、まあ楽しいのです(笑)
- 成長した姿で一生懸命走り回る教え子
- 徒競走で転んだ子を全力で応援し、拍手を送る地域の方
- 我が子の晴れ舞台のシャッターチャンスを一斉に狙う保護者の方
なんで運動会がずっと続いているのかがよくわかります。
あんな楽しいイベントがなくなるわけがないのです。
もちろん運営する立場の時を思い出せば、
- 残業代も出ないのに夜中まで準備をし、
- 運動会の練習で授業は予定通り全く進まず、
- 子どもは練習疲れで、荒れたり登校を渋るようになったり、
まあとにかく散々です(笑)
しかし実際に、運動会のニーズの高さを外から眺めるとよくわかります。
なので、働き方改革やらなんやら色々言われつつも「運動会がなくなることはないのだろうな」と思いました。
運動会の効率化
こんなことを書いていると、必死に業務を減らそうとしている現場の先生からお叱りを受けそうなので、外から見て
「運動会のここはもっと効率化できるのではないか?」
と感じた部分を紹介します。
①万国旗、掲示物、入場門はいらない
元の勤務校は、今年から拡大したプログラムや子どもの運動会をテーマにした作品を減らしていました。
一方、来賓席で見ていたのですが、運動会に来られた方が見るのは子どもたちです。
私は「掲示物が減っているな〜」と思ったのですが、おそらく来られた方は誰も気づいてなかったと思います。
なので必死に作っている先生方には申し訳ないですが、子どものいるトラックの外側にある
- 万国旗
- 看板
- 掲示用の拡大プログラム
- 赤白の入場門
などはほとんど注目されていないので、ここは教員の負担軽減として認められやすいと思いました。
また子どもが準備作成に使う時間も減るので、授業への影響も減ります。
②徒競走は2学年連続で実施する
運動会のプログラムは、徒競走→学年演技→学年競技、と見ている人が飽きないように順番が決まっていました。
しかし、1つの競技を終えると、その度にラインを引き直す必要が出るので、そこで手間取っている印象を受けました。
特に、徒競走は、低学年50m、中学年80m、高学年100mと長さが違うので、その都度ラインを確認して引き直していました。
なので、「低学年の徒競走」「中学年の徒競走」「高学年の徒競走」とまとめてしまえば、ライン・道具担当の負担も減り、競技間の時間も減るので時間短縮になると感じました。
③学年競技は、2学年同時に行う
これは学校の規模にもよると思いますが、学年競技は2学年合同で行っても良いと思いました。
玉入れ、綱引き、台風の目、障害物競走、騎馬戦など、学年ごとで競技を行うと当然準備も競技間の間の時間も多くなります。
なので、
- 1、2年生は玉入れ
- 3、4年生は台風の目
- 5、6年生は騎馬戦
など、同じ競技にしてしまえば準備時間が半分になり、競技間の時間も減るので効率化がいいのではないかと思いました。
見ている人は、子どもが頑張っている姿が見られれば競技にこだわりはないと思います。
また、2学年合同で行えば、担当の先生も2学年の中で一人で済むので、先生の負担軽減にもなります。
④学年演技は毎年同じものを行う
これは勤務している先生の思いもあるので簡単ではありませんが、学年演技は毎年同じもので良いかと思いました。
来賓席で見ていると、私のもった学年の演技が別のものにかわっていました。
それはそれでとても良かったのですが、演技を変えたため新しい準備物が増えており、子どもたちもイメージがない中で必死に覚えたとのことでした。
一方、私自身が学年演技の担当になった時は、ダンスを考えるセンスや知識がなかったので、前年度の演技の資料をありがたくいただき、その年の子どもの人数で調整して行っていました。
そうすると、
- 子どもは前年に直に実際の演技を見ているので、イメージをもって練習に入れる
- ビデオをとっておけば、次の年に見せればすぐに全体の見通しを教えることができる
- 演技の質も上がり、保護者の評判もよくなる
- 資料は前年度のものをアレンジすればすぐに完成
など一から用意するよりも、非常に楽チンです(笑)
今はソーラン節、エイサー、組体操、マスゲーム、阿波踊り、など、鉄板の学年演技も増えているので、学校全体で統一するのもありかなと思いました。
ただ、その年の流行を入れたダンスをしたい先生もいるので、実施する時は先生方の対立が予想されます(笑)
終わりに
運動会は負担が大きい業務なので、教員の働き方改革では主要テーマになると思います。
一方、保護者や地域の方とつながるイベントをもつことは、学校運営で非常に重要です。また、運動会など「行事で子どもを育てる」と言う考え方も学校教育では重要です。
子どもや教員の負担は減らし、授業への影響も抑えると言う現実的な解決策を考えるには、小さな工夫の積み重ねが大事なのではと思いました。また、教員から離れて外から見て初めて気づくこともありますので、外部の意見は重要だと改めて思いました。
PS:
運動会で一番驚いたことは、子どもたちに「なんで生きてるの!」と言われたことです。
なぜか私の知らないところで「ともはる先生死亡説」が流れていたようです(笑)
どうやら私が教員を離れた後、いろいろな人が新聞で私の足跡を追ってくれたようなのですが、当然私の転職先は新聞には載っていないので、「最近多い教員の自殺では・・・」と予想した人がいて、そこから子どもに噂が広まったようです(^_^;)