子どもの喧嘩の基本的な対応

目次
子どもは喧嘩が多い
子どもは相手の意見を受け入れて折り合う経験が少ないので、よくケンカが起こります。
しかし、ケンカを通して折り合いのつけ方やトラブルを避ける振る舞いを覚えていくので、悪いことばかりではありません。
ただ先生としては毎日ケンカが起こると疲れてヘトヘトになってしまいますし、お互いが納得しないで終わると成長に繋がらず悪化することもあります。
先生のケンカ対応の技術は重要なのです。
ケンカ対応のステップ
トラブルによって対応は色々あるのですが、些細なすれ違いで起きるケンカには私は毎回同じステップで対応していました。
1、一人ずつ話を聞く
途中で口を挟まれても「今は〜くんの番」と止めて最後まで聞きます。
2、問題点の整理
ケンカの原因をはっきりさせ、子どもたちの考えをクリアにさせます。
ケンカをしていると、何が原因で揉めてるのか本人たちもわからなくなっていることもあるので、ここは重要です。
もし二人の言い分が食い違ったり複雑な場合は、紙に絵とセリフを起こして視覚化すると理解が進みます。
3、解決策を考えさせる
起きてしまったことは戻せないので、
「どうすればよかったか?」
を考えます。
4、振り返って考えた2人を褒める
自分の行動を振り返ることができたら、かなり自分の行動を客観的に判断できています。
その時点で「しっかり振り替えることができて、あなたは素晴らしいと思います」と褒めてあげましょう。
子どもにとって「先生話を聞いてもらう」と言うのは少なからず不安になります。
「ケンカをしたのに褒められる」
というステップが入ると、子どもも落ち着いて冷静になります。
5、謝る
最後は、ケンカをしたならきちんと謝って終わります。
この時お互いの些細なすれ違いであれば、2人とも謝って終了です。
もし、片方にはっきりとした原因があるのであれば、片方の子が謝ります。
謝罪を受けて納得したら「行っていいよ」と返して、きちんと謝れた子に
「よく謝れました。とても成長しましたね。」
と謝った子を認めてフォローすることも大事です。
終わりに
子どもの喧嘩は日常茶飯事です。
特に4月から数ヶ月は子どもも新しい環境で、慣れていないので非常に多いです。
しかし、この時期に1つひとつ丁寧に対応していくことで、その後のクラス集団の成長が変わっていきますので、大事にしたいです。
紹介したのは一例であって、トラブルの種類によって対応は変えます。
しかし一番多いトラブルは日常の些細なすれ違いからおきます。
毎回対応のステップを決めておくことで、先生が悩む時間も減りますので紹介した対応はお勧めです。
以下に具体的な場面対応を紹介しています。
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