レジリエンス:困難に負けない人間にするために

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レジリエンス:困難に負けない人間にするために
レジリエンス
変化の激しい時代だからこそ、困難があっても、すぐに立ち直り挑戦していく力が重要になります。
- 勝負で負けて凹むのではなく、すぐに次の勝負に向けて行動する。
- 口の強い人のいいなりにならず、自分で考えて行動する。
- 迷ってオロオロするのではなく、ズバッと決めて行動する。
そんな強くたくましい人になってほしいと思いを込めて、教員時代レジリエンスを鍛える指導方法を思考錯誤していました。
そんな実践を紹介します。
①趣意説明
基本ですが、「諦めない精神」「すぐに立ち直ることの大切さ」などの趣意説明を繰り返し伝えました。
多少のことでブレないメンタルを持つメリットがわかると、徐々に行動にもあらわれてきます。
②負ける経験を積む
空いた時間や、授業の間で子供の集中力が切れそうな時に、短時間でできるミニゲームをして、何度も負ける経験を積みます。
負けてもすぐに次のゲームを始めることで、落ち込む前にゲームに集中させます。これを何度も繰り返すことで、「負けてもすぐ次がある」と考えて行動するようになります。
ミニゲームは色々あるのですが「ラッキー5」「後出しじゃんけん」というゲームは結構何度もでき良かったです。
ラッキー5
ルールは「じゃんけんぽん」の掛け声で、指を1〜5本の間で好きな数を出します。自分と相手の指の合計が5になったら上がりです。
5で揃うまで、何度も繰り返し「じゃんけんぽん、じゃんけんぽん、じゃんけんぽん・・・」とやり続けます(*^▽^*)
揃わなくて嫌になりそうな時でも、終わった周りの子が「頑張れ!」と応援を始めるので、諦めず最後までやります。
失敗してもすぐにやり直す経験を何度も行うことで、「レジリエンス」を鍛えます。
後出しじゃんけん
「じゃんけんポン、ポン」ののリズムで行います。
先生「じゃんけんポン」
子「ポン」←先生が出した手を見て負ける手を出す
というシンプルかつ有名なゲームです。
これは、相手を見て判断し、いつもとは違って負ける手を出すという、意外と複雑な思考が必要になるので、思考力と抑制機能も鍛えられます。
これも、負けて「んー!」と子どもが怒ってもすぐ次のゲームを始めることで思考を切り替えさせ、頭の切り替えの力を鍛えます。
③すぐに取り組む子をほめる
「やるしかない」とわかっていても、ダラダラすることがあります。早く切り替えて次に取り組む子をとにかくほめます。
もちろん理由もしっかり伝えます。
④決断する練習
決められなくて止まることがないように、すぐに決める練習をします。
困難に対して「何もしない」という時間は必要ありません。
例)お母さんから晩御飯何が良い?と聞かれたら
「『お母さんから晩御飯何が良い?』と聞かれたらなんと答えますか?10秒で答えなさい」
など、「なんでも良い」という状態で、すぐにパッと決める練習です(^ ^)
終わりに
担任時代に上記のような指導していました
その成果なのかはわかりませんが、私のクラスは最初はおとなしかった子が、やたら活発になるという現象が起きていました。
例えば、4月は隣を通った男子が少しかすっただけで、「先生〜ぶつけられた、ひどい、もうやだ・・・」と凹んでしまう、豆腐のようなメンタルの子がいました。
しかし、2ヶ月の間に「また男子がぶつかった!もうやだ!やり返してやる!ウォォォ!」と言って男子に説教をして、笑顔で帰って来るようになりました(^_^;)
賛否両論のような成長をしていたクラスでしたが、とりあえずたくましい女の子には成長していました(笑)