レジリエンスの高い「おおらかな子」に育てる

おおらかさを身につける
私は子どもを「大らかな人間に育てる」ということを意識しています。
これは「レジリエンス」という概念を学んだ時に、意識するようになりました。
- 「困難に立ち向かう力」
- 「心の回復力」
などと訳されますが、変化が激しい現代社会で、諦めず困難に立ち向かう力「レジリエンス」は、これから必ず必要になる力だと思います。
日々の授業や子どもとの関わりを意識して取り組み、試行錯誤を経て思い至った結論が「おおらかさ」を身につけることです。
(なんだか「レジリエンス」と繋がりにくい言葉に至った気がしますがお聞きください(笑))
最初に書くのですが、これは私の性格や行動にあった教育方法ですので、無理に参考にすることはないと思います。
あくまで私が個人的にやっていることです。
暖かい目で見てやってください(^^;;
「おおらかさ」とは?
まず、「大らかさ」とはなんでしょう?私のイメージは
- いつも笑顔で優しい
- 笑って気にせず乗り越える
です。
それに加えて、
- 違う価値観を受け入れる姿勢
- 楽しくチャレンジができる楽観性
という2つをイメージしています。
私は、この2つが「レジリエンス」に繋がっていると考えています。
今回はこの2つを説明します。
①違う価値観を受け入れる姿勢
子供は一人ひとり違います。
特に公立小・中学校では、異なった環境、多様な考えをもつ子が一同に集まることになります。
子供の進路で考えると、
- 大企業サラリーマン
- フリーター
- 起業家
- 専業主婦(主夫)
- ニート
- (させたくはないですが)反社会勢力
などの可能性をもった子が集まります。
一方、受験を経ると境遇や価値観が近い人と一緒になります。
なので、公立の小・中学校は実社会の生活・人間関係に近いと考えることができます。
(「社会に出ると、人間関係の辛さが小・中学校の時に戻った」という人もたまにいます。)
よって、小学校の段階で価値観の違う人を
- 「そんな考えもあるんだね〜」
- 「それ面白いね〜」
と受け入れる「大らかさ」を身につけることは、その後の人生でも大きな意味があると思います。
②楽しくチャレンジができる楽観性
社会に出ると「チャレンジ(挑戦)」というスローガンをよく見ます。
これは、変化の激しい現代社会で、新しいことに積極的に取り組み、自分を変えていける人の価値が高まっていることの表れだと思います。
「挑戦しないことがリスク」と発言する経営者の方もよく見ます。
堀江貴文の著書「多動力」が売れているのも、同様かと思います。
一方、まだまだ挑戦することが苦手な人は多いです。
- 「失敗が怖い」
- 「周りに変な目で見られるのが嫌だ」
- 「今まで上手くいってるから変える必要がない」
このような意識は誰しもありますし、子どもも同様です。
このような環境でも、
- 人前で発表する場面で「楽しそう!」
- 新しいことでも「やってから考えよう!」
- 困難な壁にも「なんとかなる!」
- 失敗しても「次に生かそう!」
周囲の目を過度に気にせず、「やりたいこと」「楽しいこと」に挑戦できる楽観性をもった人が求められると思います。
終わりに
このように、
- 違う価値観を受け入れる姿勢
- 楽しくチャレンジができる楽観性
この2つをもっている人が、私が考える「大らかさ」をもった人です。
なお前提として、
子ども一人ひとりが本来もっている個性の尊重は最優先
です。
その上に身につける力、として取り組んでいます。
最初にも書きましたが、これは私の性格に合っている面が大きいです。
人が見たら
- 「私にはできないな〜」
- 「それはダメじゃない?」
と感じる面もあるかもしれません。
なので、あくまで「こんな先生もいるんだね」くらいの気持ちで読んでいただければと思います(^ ^)
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Comment
まさに私が仕事でもプライベートでも心がけていることです!
おおらかな子に育ってほしいですし、育てたいです。自分の子の担任も、こんな先生だったらな、と願います。
価値観の同じ人ばかりとの世界に住むのではなく、小さいうちから出来るだけ多くの人と関わる経験を積ませたいです。大人になってから決して無駄にはならないはずです。
また、失敗に対する耐性を付けさせるのも小さいうちがダメージも少ないですよね!!
話は違うかもしれませんが、特別支援的なお子さんとの関わりも、小さいうちから積極的にさせることが、双方にとってのプラスになると思っています。
いつもありがとうございます(^ ^)
これからの社会で、どう生きていくか?どんな力が必要か?
と考えると、割と良い教育方針じゃないかと思っています(笑)
また特別支援的なお子さんとの関わりも、全く同じ意見です。
ありがとうございます。