【書評】主体性とやる気を引き出す学級づくりの極意 赤坂真二著

主体性とやる気を引き出す学級づくりの極意 赤坂真二著
学級づくり成功の秘訣
学級経営のスペシャリストとして、大きな影響力を持つ上越教育大学の赤坂真二先生の書籍です。
日本は世界的に見ても、学力偏差値は高いことが知られています。
しかし、子どもの勉強への意欲の低下が問題となっています。
これは、日本の教育が子どもの意欲を育てるのに無関心だったからです。
このように主張し、これからの教育は子どもの意欲を伸ばすことが重要であり、そのために教師のリーダーシップと学級経営の重要性を主張されているのが本書です。
目次
第1章 主体性とやる気を引き出す 学級づくりの基礎・基本
第2章 やる気を引き出す教師のリーダーシップ
第3章 学級機能アップ チェックポイント20 〜集団を育てるための定期点検リスト〜
感想
本書は、学級経営のノウハウ本ではなく、主体性をもった子どもを育てることがいかに重要か、という問題を取り上げた解説書です。
特に、変化の激しい時代における「意欲を持って学ぶ力」をもつことの重要性。
そのためのキャリア教育としてのアクティブラーニングの意義。
は非常に納得できました。
また、今まで学級経営はベテランの先生の経験論の中にしかありませんでした。
大学の教員養成過程でも「学級経営」を必修にしている大学は少なく、あっても選択制の場合がほとんどとのこと。
授業が重要なのは当然のこととして、子どもたちの未来を考えた時に、今どう子どもと向き合えば良いのか?
本書はその方向性を示してくれる大変優れた書籍です。
学級経営に悩んでいる先生
学級経営をレベルアップさせたい先生
どちらにも非常に学びの多い本ですので、オススメです(^ ^)