【書評】「気になる子」のいるクラスがまとまる方法【赤坂真二著】 〜教員志望の人や若手の先生に一番オススメの本〜

目次
「『気になる子』のいるクラスがまとまる方法」赤坂真二
上越教育大学の赤坂真二先生といえば、「クラス会議」を始めとする学級経営のプロとして大人気の先生です。
私も何度か講演を聞かせていただきました。
- 教育に関する明確なビジョン
- プレゼンテーション能力の高さ
- 教育に対する熱量
どれを取っても、超一流の先生だと実感するので、大人気なのも頷けます。
そんな赤坂先生の著書とは全く知らず、数年前に本屋で見つけた本です(笑)
第一印象
表紙を見た印象は
「『マンガでわかる系』の本ってなんだかんだ頭に入るから良いんだよね〜」
でした。
読んだ後は、
「初任の時に読んでおけばよかった!」
と、めちゃくちゃ思いました(笑)
目次
Chapter1 「気になる子」のせいでクラスが大変に!
Chapter2 この指導で「気になる子」がみるみる変わる!
Chapter3 この指導でクラス全員がみるみる変わる!
印象に残った言葉
◆当たり前のことは子どもたちの小さながんばり
大人は子どもを見る時に、つい自分と同じようにできる存在だと思ってしまいます。
しかし、彼らにとってはどんなことでも初めてのことであり、不安なことです。
一見当たり前に見える子どもたちの行動は、1から必死に覚えた小さながんばりの結晶なのです。
教師は「小さながんばり」を見つけて輝かせることで、子どもたちはもっと成長します。
そして、子どもたちも「小さながんばり」見つけてくれる先生を、もっと信用してくれるようになるはずです。
◆みんなパートタイムの問題児
24時間問題を起こす問題児なんていない。
みんなパートタイムの問題児なんだ。
(本書抜粋)
問題児と呼ばれる子は、常に問題行動を起こしているわけではありません。
- 廊下を歩く
- 筆記用具を持ってくる
- 学校に来ている
という当たり前の行動をしている時間があるはずです。
その子が褒められないのは、先生が見ていないだけなのです。
子どもを変えるのではなく、まず先生から変わりましょう。
きっと、子どもたちが輝き始めるはずです。
◆最強の支援者
担任の先生は1人が基本です。
だから先生はなんでもやろうとします。
子どもの問題を抱えます。
解決に必死になります。
しかし先生だって一人の人間。
解決できない問題はあるのです。
そんなとき、冷静になって考えてみましょう。
最も力のある「支援者」が見えるはずです。
ちなみにその「支援者」とは・・・(^ ^)
終わりに
本書は「教師のあり方」について、わかりやすく教えてくれます。
また授業の進め方や具体的な声かけなど、学級運営に役立つ知識が紹介されているので、日々の実践に生かしやすいところもオススメのポイントです。
最初に「初任の時に読んでおけばよかった」と言いましたが、何年立って読んでもこの本は新たな気づきを与えてくれます。
なので初心に戻りたい先生方、子育て中の方、教育業界の方にもオススメです(^ ^)
以上参考になれば幸いです。
マンガではなく書籍でしっかり読みたい方は
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※第2版がでました(^ ^)