元小学校教師ともはるの実践まとめサイトです!

【書評】全ての教師はここから始まる「教師修行十年」向山洋一

 
この記事を書いている人 - WRITER -
こんにちは(^ ^) 以前は小学校で教員、現在は放課後デイサービスで働いている、ともはると申します。 このブログは、私が長年子どもと関わり学んだことを紹介しています。 全国の人に「子どもと関わる仕事の楽しさ」を伝えることが目標です!
詳しいプロフィールはこちら

【書評】全ての教師はここから始まる「教師修行十年」向山洋一

向山洋一とは?

 

黄金の3日間、会社活動、国語の分析批評、学級対抗リレー、学芸会指導、授業の原則10か条、跳び箱指導・・・etc

今の学校文化は、向山先生の編み出した数々の教育技術が受け継がれています。

 

すでに御年70歳をすぎていますが、未だ教育界で活躍しておられます。

実力が高すぎたために、色々なしがらみもある方ですが、日本の教育を変えた人と言って間違いないです。

 

時代が変わり、学習指導要領も変わり、向山先生のやり方を真似することは難しいですが、それでも著書を読めば教師として必ず学びが得られるはずです。

 

「教師修行十年」向山洋一

 

そんな向山先生が書かれた著書の中でも、一番に読むべき本です。

おそらく現役の教師に「教師が読むべき本」と聞かれれば、No1になるのがこの「教師修行十年」です。

 

出版されたのは1979年と、すでに40年近く経ちますが未だに読み続けられている伝説の本です。

今とは、社会の様子も、学校の文化も、子どもの様子も違います。

それでもなお、読む人に感動と意欲の炎を与えてくれる「教師修行十年」は、教師を志す人は必ず読んでおくべきでしょう。

 

目次

Ⅰ 教師と技術

Ⅱ 教師と問題児

Ⅲ 教師と修行

Ⅳ 教師と仕事

Ⅴ 教師と交信

Ⅵ 教師と仲間

 

感想

◆交換法則の授業

  • a+b=b+a
  • a×b=b×a

という交換法則をほとんどの人が知っています。

では「この交換法則で授業をしろ」と言われたらできるでしょうか?

 

本書では、授業の様子が記されています。

そして、恥ずかしながら本書を読んで、初めて交換法則を理解しました。

 

私は、この本を読んで今まで教材研究は何一つしていなかったと実感しました。

そして教材研究は指導書を読むだけでないことも理解しました。

 

私が授業に対する取り組みが変わったのは、この瞬間からです。

この章には、他にも「青森のりんご」「台形の面積」の授業の様子が語られています。

きっと学ぶことがあるはずです。

 

◆ぼく死にたいんだ

向山先生が、情緒障害の男の子を担任した時のエピソードです。

 

向山先生は男の子を担任するにあたって、春休みに

  • 52冊の本を読む
  • 医師に話を聞きに行く
  • 母親と面談
  • 日常生活における詳細をまとめて分析
  • 母親と8つの対応を共有
  • 授業のやり方や話し方を全て変える

を事前に行ったそうです。

そして、男の子のために多くの手立てを打ち続けました。

 

私は、この章を読んで「子どもに寄り添う」ことの基準ができました。

そして、全く子どもを理解しようとしていなかったと反省しました。

 

それ以来、私は子どもの情報をとにかく集めて、できることをするようにしました。

本も読むようになりました。

医師に話を聞きに行きました。(その気になれば、案外聞けるものです(^ ^))

 

私の子どもに対する姿勢は、この章を読んだ時に変わりました。

 

◆うちの学校の虫歯の総数は1325本

みなさんの中で、学校の子どもたち全員の虫歯の数を把握している人はいるでしょうか?

 

確かに記録は取っているので、その気になれば調べられる数字です。

しかし、普通の人は数えません。

数えようという発想にもなりません。

 

しかし、数字があるから実態がわかります。

数字があるから具体的な対策が立てられます。

 

膨大な記録を取っているはずの学校で記録を活用しないのは、思えば不思議なものです。

 

そして、このエピソードの最後に

先生が不治の病になって、医者に行ったとき、<治らなくていいよ>という医者に命を預けますか?

預けはしないと思うのです。

不治の病ではあっても、必死に治そうと苦心し、研究し、医療活動をする医者に命を預けると思うのです。

教師も同じです。

教師が子どもに向かって「できなくてもいいよ」なんてことをいう馬鹿なことがどこにあるかと思うのです。

教師は、どんな子を預かっても、その子の可能性を伸ばすために、努力すべきなのです。

とあります。

 

言われれば、当たり前なのに、気づかない自分が嫌でした。

担任の先生次第で、その子の成長が決まります。

 

今は、発達障害など特別支援の知識が現場でも広がっています。

  • 自閉症の子どもが友達と仲良くできない。
  • ADHDの子が授業中立ち歩いて、授業妨害をする。
  • 先生の授業がわからなくて学習障害と判断される。

そんな子達は、最初は発達障害ではありません。

 

困っているから病院で診断された結果、発達障害となります。

つまり、先生の取り組みで子どもが笑顔で過ごせれば、発達障害ではなくなるのです。

 

先生は、子どもの人生を背負っている。

そんな当たり前の事実に気付かされます。

 

終わりに

紹介したエピソードは分量で1ページ程度です。

全編にわたって、熱い教育論が語られています。

 

時代が変わって、教師は昔より大変な仕事になりました。

社会が変わり、授業も変わり、子どもも変わりました。

 

しかし、教師のあるべき姿は1ミリも変わってないと思います。

今の教師生活に不安のある方、教師になるか迷っている方は、一度読んでみることをおすすめします(^ ^)

 

以上です。

 

 

新装改訂版だそうです↓

スポンサードリンク







この記事を書いている人 - WRITER -
こんにちは(^ ^) 以前は小学校で教員、現在は放課後デイサービスで働いている、ともはると申します。 このブログは、私が長年子どもと関わり学んだことを紹介しています。 全国の人に「子どもと関わる仕事の楽しさ」を伝えることが目標です!
詳しいプロフィールはこちら

コメントよろしくお願いします(^ ^)

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

Copyright© 小学校の先生のお仕事 , 2018 All Rights Reserved.