【質問箱】 理想の教師とは?

質問
ともはる先生こんばんは。
最近「理想の教師」とは何かについて悩んでいます。
例えば生徒に暴力を振るうような先生でも、生徒は反面教師にして強く育つかもしれないし、生徒の学力を伸ばせればいいというわけでもないし、生徒にこうなって欲しいというのは教師のエゴなのではとも思います。
回りくどい例を出してしまいましたが、ともはる先生は教師とはどのような存在であるべきだと考えますか?
回答
ご質問ありがとうございます。
「理想の教師」とは教師は常に抱える悩みだと思います。
教師は多くの場合自分の理想の教師像があります。
しかし、現場で先生として立っていると自分とは異なる考え、スタンスにいるにもかかわらず、自分より良いクラスを作っている先生がいます。
そのような現実に直面すると、自分の考えに疑問をもったり、不安になったりします。
質問者さんも、何かしら自分の価値観が揺さぶられる現実に直面しているのではないかと思います。
理想の教師とは何か?
答えを言うのであれば、「わからない」です。
ごめんなさい(^_^;)
なぜかと言えば学校の先生は、そもそも理想を追求することを本職とはしていないからです。
そもそも教師の仕事は、「学習指導要領に定められた力をつけること」です
なので、そこがクリアできていれば、ようは「なんでもいい」わけです。
この自由度こそが、先生という仕事の最も面白いところであり、同時に先生を悩ませてしまう大きな要因なのだと思います。
ここでもう少し私の考えをいえば、「理想の教師」の理想とは誰から見た理想なのか?と考えたときに、それは「子どもから見た理想の先生」になることこそが「理想の先生」なのではないかと思います。
子どもはどんな先生を望んでいるでしょうか?
- 面白い先生?
- 授業がわかりやすい先生?
- いじめを止めてくれる先生?
- 不登校の子が、学校に通えるようになるほど魅力のある先生?
- 絵が上手な先生?
- 足が速い先生?
- なんでも話を聞いてくれる先生?
- 何も言わなくても辛いことを察してくれる先生?
数え上げればきりがありません。
つまり理想の先生とは「なんでもできる先生」になってしまいます。
いろんな子がいる中で、全ての子どもの理想を叶えることなど不可能です。
しかし、理想の先生になるのは無理でも、理想の先生になろうと努力し続けることはできると思っています。
- 教材研究をして授業力をつける
- 毎日子どもの記録をつけて、子どもの気持ちに気付けるようになる
- 本を読んで新しい情報を入れる
- 子どもと一緒に遊んであげる
- 絵を描いて画力をあげる
- 運動して健康でいる
- いじめは何があっても許さないという姿勢を示し続ける
- 不登校の子とどんな手段でもよいので交流し続ける
- 常に笑顔で元気に過ごす
理想の先生になろうと、学び続け、努力し続ける
その姿を子どもに示し続けることが「理想の先生」なのだろうと私は思います。
私自身、理想の先生には程遠い身です。ダメダメです(笑)
しかし、「みんなを成長させるために努力し続ける」という姿勢だけは常にもって、行動し続けているつもりです。
その姿から何かを感じてもらえればよいな、と思っています。
長くなりましたが、私の理想の先生とは「目の前の子どもために努力し続ける先生」です。(とても曖昧な理想ですが^^;)
理想はその人が「なりたい姿」をあらわしたものです。
なので理想をもつことで、今何をすれば良いかの指針になると思います。
ぜひいろいろ悩んでください(^ ^)
一つの考えですが、参考になれば幸いです(^ ^)
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