「さっき言ったでしょ!」と叱らずにすむ指示のやり方

「さっき言ったでしょ!」と叱らないためにできること
ついつい・・・
説明すると子どもが元気に「わかった!」と言う。
しかし、やってみると、「あれ?」と忘れてしまう。
先生をしていると、こんな場面に多く出会います。
相手は子供だから・・・と理解はしています。
ただ、何度も繰り返していると、つい「さっき言ったでしょ!」と叱りたくなります。
でも子供からすれば「そんなこと言っても・・・」と、落ち込んでしまうだけです。
そうならないために、子供に指示を通すために意識していることを書いてみます。
①一時に一事
「絵を描くので、絵の具セットを出して、水入れに水を入れます。そのあと画用紙を取りに来て裏に名前を書いてくださいね。それから・・・」
指示を一度にたくさんしてしまうと、子どもが覚えることは難しくなります。
- 「絵の具セットを出してください。」
- 「水入れに水を入れてきます。」
- 「画用紙を配ります。」
- 「裏に名前を書きます。」
1回に1つの指示で混乱せず取り組むことができます。
②指示を視覚化しておく
口頭で伝えても、子供は覚えることはできません。
なので休憩中などに、
- 黒板やホワイトボードにやることを順番に書く
- やることを紙に書いて掲示する
など視覚化しておくことで、子供は迷わず行動できます。
③指示したことを言わせる
一時に一事で指導したいですが、どうしても複数指示が必要な場面もあります。
そんなとき、指示をした内容を言わせることで子どもの記憶に残りやすくなります。
例えば、健康診断前に、
私「お医者さんに観てもらったら、服を来て、教室に静かに戻ります。戻ったら着替えて、読書をして待っています。」
子「はい!」
私「お医者さんに観てもらったら?」
子「服を着る!」
私「教室に戻るときは?」
子「静かに!」
私「戻ったら?」
子「着替える!」
私「着替え終わったら?」
子「読書!」
私「バッチリです(^ ^)」
一度言わせることで、行動できる確率が高まります。
終わりに
こんな感じで指示をしています。
子どもへの指示は「言ったかどうか」ではなく、「伝わったかどうか」が大事です。
叱っても子どもの記憶力がアップするわけではありません。
もし、自分が覚えられない指示を言われて「さっき言ったでしょ!」と叱られて、理不尽に感じるのであれば、子供にも言うべきではありません。
指示は守れるよう工夫して伝えますが、忘れても叱らないことが大事です。
成長中の子供を笑顔で見守れる先生でありたいと思います(^ ^)