【授業案】低学年の作文指導:三文日記

書く力
毎年、私は国語の「書く力」を特に意識して指導します。
自分の意見を書けると、考えを整理して思考力がついたり、意見を発表したりすることができます。
このように、「書く力」がつけば、全体的な学力が向上すると考えています。
そして、低学年では「三文日記」を基本に指導しています。
◆三文日記
やり方は、
- 大まか
- 詳しく
- 気持ち
この3つの文を書くだけです。
◆ 例)運動会の日記
- 今日は運動会がありました。(大まか)
- 徒競走では2位でした。(詳しく)
- 嬉しかったです。(気持ち)
このように、3つの文を基本として書いていきます。
低学年であれば、これで日記として成立しています。
◆長く書く指導
そして、ここから文を長く書けるように指導をしていきます。
方法は色々ありますが、「2、詳しく」の部分を長く書く指導が一番子どもにはやりやすいかと思います。
例えば、
先生「『徒競走で2位でした』に心の中で思ったこと(心内語)を足してみましょう。」
↓
子ども「徒競走では『ビリにならないかな。転ばないかな。』と不安だったけど、2位になれました。」
あるいは、
先生「さらに、その時聞こえた音を足してみましょう。」
↓
子ども「徒競走では『ビリにならないかな。転ばないかな。』と不安でした。「ドクン、ドクン」と心臓の音が聞こえました。「パン!」とピストルの音が聞こえて、走っていたら2位でゴールできました。」
このように、書くときに意識するポイントを一つずつ、子どもに示していきます。
終わりに
1年間指導を続ければ、結構書けるようになります。
三文日記は、
- 「はじめ」「中」「終わり」
- 「序論」「本論」「結論」
など、作文や小論文の書き方にもつながる最初の指導で非常に効果的です。
一つの方法ですが参考になれば幸いです(^ ^)
新刊の案内
※新刊が出ました!特支オタクの当HP運営者が、学級経営について全力で研究、実践してみました(^ ^)
※新刊が出ました!特支オタクの当HP運営者が、学級経営について全力で研究、実践した記録です!
Comment
目の鱗が落ちる・・・・でした。
私は60台後半の男性です!娘が看護師の仕事で、1年生の孫(男の子)に週4~5回の
宿題をみてますが、作文が下手で、下手で困っていました。
貴方様の記事はかなり高い興味を頂きました。
早速試してみます、有難うございました。
ありがとうございます。
三文日記は、発展していけば、日記だけでなく、
説明文「序論、本論、結論」
感想文「心に残った場面、理由、思ったこと」
など応用ができるので、小学生の段階の作文指導としてはおすすめです。
参考になればうれしいです。