算数でつけたい3つの力 〜帰納・演繹・類推〜

目次
算数でつけたい3つの考え方
算数は教科書通りの展開になり、工夫がおろそかになってしまいがちな授業になってしまいます。
ここで算数でつけたい力を考え直して見ます。
主に3つの力があります。
- 帰納的な考え方
- 演繹的な考え方
- 類推的な考え方
以下3つの力をすごくざっくりとした説明で紹介します(*^▽^*)
① 帰納的な考え方
これは物事から規則性(=ルール)を見つける力です。
1km=1000m
1kg=1000g
1kb=1000b
このことから「kとは1000倍を表す記号である」という規則性を見つける力です。
② 演繹的な考え方
これは規則(=ルール)から物事を判断する力です。
ルール「kとは1000倍を表す記号である」がある。ならば、
1kwh=1000wh
である。
このように考える力です。
計算問題も、ルールを適応するという意味で、演繹的な考え方を使っていることになります。
③ 類推的な考え方
これは似ている事例をもとに、物事を推測する力です。
1Lの10分の1=1/10Lと表せる。
ならば、単位は違うが、
1mの10分の1=1/10m
と表せるのではないか?
と考える力です。
日常生活との繋がり
この3つの力は日常生活でも広く使われています。
◆帰納的な考え方
「東京の物価は高い」「大阪の物価は高い」「神奈川の物価は高い」
→大都市圏では、物価が高い
◆演繹的な考え方
「供給が多いものの価格は安くなる」
→「旬の食べ物は、安くなる」
◆類推的な考え方
「今日の天気は雨が降った時と似ている」
→「雨が降るかもしれないから傘を持っていこう」
このように日常で広く応用できる考え方です。
終わりに
小学校の算数では、上記3つの力を主とした問題解決力の育成が求められています。
だからテストでいい点を取ることを目的とした塾の勉強とは仲がよくなりません(笑)
(実際は塾の中でも、問題解決力がつく授業を実践している先生は多いですが( ̄▽ ̄))
算数は、学級運営や子供自身の自己肯定感のためにも、テストもでき、問題解決力もつくのが理想です。
小学生のうちにたくさん鍛えて、将来に活かせる力にしましょう!
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