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算数の問題はノートに書かなきゃいけないの?

 
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こんにちは(^ ^) 以前は小学校で教員、現在は放課後デイサービスで働いている、ともはると申します。 このブログは、私が長年子どもと関わり学んだことを紹介しています。 全国の人に「子どもと関わる仕事の楽しさ」を伝えることが目標です!
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算数の問題はノートに書かなきゃいけないの?

算数の授業

 

小学校の算数では、最初に

  • 先生が問題を黒板に書く
  • 子どもはそれをノートに写す

と言う行動がよく見られます。

 

しかし、

  • なぜ教科書にある問題をわざわざノートに書く必要があるのか?
  • 読めばいいじゃないか?

と疑問をもつ人は多いようです。非常に正論に思えます(笑)

 

実際に大学の講義などでは、講義のレジュメが配られることが多いですし、授業の黒板を写メする学生も今では多いです。なぜわざわざ問題をノートに書く必要があるのでしょうか?

 

イメージの力

 

上記でそんなことを書きましたが、私も担任時代はノートに問題を書かせていました(笑)

 

理由は、書くことで

  • 子どもに算数語彙の力をつける
  • 場面把握の力を高める

と言う理由からです。

 

①算数語彙の力をつける

算数で問題を解くためには、語彙力が必要になります。

 

大人はつい「自分ができることは、子どももできる」と思ってしまいがちになります。

そして「読めばわかる」と言う人は、「読んでもわからない人がいる」と言う発想になかなかなりません。

 

しかし考えてみると、小学生は日本語を学んでまだ数年です。

  • 小学1年生で「ひらがな」と「カタカナ」を始めて勉強する
  • 小学校6年間で約1000の漢字を覚える

そんな中で1年生から四則計算、図形、表とグラフなど算数で使う言葉を覚えて行きます。

 

  • ちがいはいくつ?
  • 同じ数ずつ分けると?
  • 何番目ですか?

 

1つずつその場面を表す言葉を覚えるのです。

特に小学校の算数(特に4年生まで)は、日常生活で使う生活能力の基盤となります。

 

よって、確実に知識として頭に入れて使えるようにする必要があります。

読んだだけでは、

  • 言葉の意味がわからない
  • 式を立てられない

という子はたくさんいるのです。

 

「書く」と言う行為は、見るだけ、聞くだけより体の感覚と触覚も使用するのではるかに頭に残ります。

実際に、「聞いた情報」と「書いた情報」を1ヶ月後に比べると、「書いた情報」は定着率が67%高いと言う研究結果も出ています。

よって、算数で使う語彙を書いて定着を図ることは効率的と言えるのです。

 

②場面把握の力

算数の文章問題では場面把握の力が重要になります。

 

例えば、

「教室に何人かいます。後から8人来たので、みんなで23人になりました。

はじめに何人いましたか。」

と言う問題があります。

 

この問題は、

「教室に何人かいます。後から8人来たので、みんなで23人になりました。」→場面

「はじめに何人いましたか?」→問題

と言う「場面」「問題」の2つの部分にわかれます。

 

そして、大事なのは場面の把握です。イメージすることが得意な子どもは、

  • 何人かいる教室
  • 8人教室に入る
  • 全員で23人になる

と言うイメージを感覚で理解できます。

 

しかし、個人的な印象ですがクラスでこの問題だけを読ませても、

  • 約2割→問題を読んで答えを出せる
  • 約6割→問題を読んでも意味を曖昧にしか捉えていない
  • 約2割→問題を読んでもなんのことかわからない

と2・6・2の法則のように別れます。

 

ここで問題を書かせることで、

  • 「教室の出来事で」
  • 「8人来て」
  • 「みんな=全員で」
  • 「23人になった」

という状況が始めてイメージできる子が出ます。

しかし、まだイメージできない子は1〜2割いるので、

 

  • 先生「場所はどこですか?」→子ども「教室!」
  • 先生「最初は何人いましたか?」→子ども「わからない!」「だから⬜︎!」
  • 先生「何人来ましたか?」→子ども「8人!」
  • 先生「みんなで何人ですか?」→子ども「23人!」

 

と先生と一緒に場面を確認して、イラストも提示して初めてどんな場面かを把握します。

 

できる子は1回読んでわかりますが、クラス全員が問題を解けるようにするには、

見る、書く、読む、と言うことを経て場面把握をすることが重要なのです。

 

また、計算に入る前にノートに絵を書かせると、より子どもたちがどこまで理解しているかを客観的に判断することができます。

 

この場面把握の力は非常に重要で、自分の日常生活の知識と問題場面をつなげなければ式を立てることすらできなくなります。

 

実際に3年生で、

「12mごとに木が道に8本植えられています。はしからはしまで何mですか。」

と言う植木算が出ますが、このときほとんどの子は何も考えず、12×8をします。

 

もちろん場面がイメージできれば、木の間は7つなので12×7=84と式と計算ができます。

しかし、問題文だけを見て読むだけではイメージ化も場面把握もできません。

 

なので、小学生のうちに「問題文を書く」「問題の場面を図にする」などの書く活動を繰り返し場面把握の力をつけることが、結果的に中学、高校に行っても役に立つ力となるのです。

 

算数の文章問題が苦手な子への2つの対策

 

終わりに

 

問題文を読んですぐ理解できた人は、ノートにわざわざ書くことに抵抗を覚えたかもしれません。

「できる子がつまらない授業になってる」と言う意見は、その通りといえばその通りです。

個人の能力に合わせた、カリキュラムを提供できないのは今の公教育の限界かもしれません。

 

しかし、小学校段階でしっかり問題文を書くことで、算数語彙や場面把握の力が高まることも事実です。気づいてないだけで、算数の力を高めていた、と言うこともあると思います。

また得意な子も退屈しないよう現場の先生は色々工夫しています。

 

そんな現場の思いも知っていただけたら幸いです(^ ^)

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